Beirut,"Gulag Orkestar" asin:B000IJ7MCC

友だちに勧められて聴いた。今年のベストディスクに選ばれるのでは? というぐらいのアルバムみたい。 なかなかよかったけど、ベイルートというよりテルアビブだった。一曲目の出だしで「あ、ハティクヴァだ」と思ったら、そういう方向でしか聴けなかったよ…

The Times They Are A-Changing

USA

Whiskey Barのエントリで知った。 米中間選挙は9日、上院(定数100)で最後の1議席となっていた接戦のバージニア州で民主党新顔のジム・ウェッブ候補(60)が当選した。

スラヴォイ・ジジェク『「テロル」と戦争―“現実界”の砂漠へようこそ』ISBN:4791760239

あまりに訳がひどくてびっくりした。この「ワンシー会議」ってなんだろう……あ、「ヴァンゼー会議」*1か! みたいな脱力体験が何度かあってついに途中で投げ出す。買わないでよかった。 *1:英語だとWannsee Conferenceなんで、たしかに英語読みすればワンシー…

John Kennedy Toole,"A Confederacy of Dunces"

この本のことはピューリツァー賞まで取っているのに知らなかった。wikipediaの触り部分を訳してメモとしておく。なんにせよWikipediaのエントリに貼ってあるコスプレ写真は最高だな。 A Confederacy of Dunces(『まぬけたちの連合』)はジョン・ケネディ・…

リチャード・ハースの「新しい中東」から

上のを書いてて、リチャード・ハースの"The New Middle East"を思い出した。ハースは外交問題評議会の会長。 論文の論旨を簡単に述べると、スエズ動乱以後のアメリカによる中東一極支配は終わり、イランの台頭とともにほかの外部勢力も流入するが、その帰結…

Iraq Study Group

共和党が中間選挙で敗北、ラムズフェルドがついに辞任し、後任にロバート・ゲイツが就いた。ロバート・ゲイツはイラク研究グループ(Iraq Study Group)のメンバーから国防長官に就いたということで、このグループの提案が今後のイラク政策のカギを握るので…

ゴンゾーの後継者

USA

このエントリでハンター・トンプソン風だと適当に書いたマット・タイッビ(Matt Taibbi)だが、Wikipediaのエントリにもあるとおり、ゴンゾー・ジャーナリズムの後継者であると広く見なされ、トンプソンともよく比較されているようだ(本人はあんまり喜んでい…

Amazon.comで原文の検索

bewaadさんのティム・ハーフォード『まっとうな経済学』のエントリ。 ご存知かも知れませんが、原文を検索したいときにはAmazon.comが便利です。原書に参考文献や注があるかどうかなども確認できます。本のイメージに"Search Inside"とある本ならイメージを…

Crossing the Desert without Precautions

1999年に米軍が実施したシミュレーションでは、イラク侵攻と戦後統治に40万の兵力が必要で、それでも失敗の可能性があるという結果が出ていたというニュース。情報公開法による文書開示で明らかになった。 A series of secret U.S. war games in 1999 showed…

アラブ諸国の核開発競争開始?

Timesの記事によると、複数のアラブ諸国がIAEAに核開発開始を通告した。このアラブ諸国とはアルジェリア、エジプト、モロッコ、チュニジア、UAE、サウジアラビアの6ヶ国。 6ヶ国が望んでいるのはIAEAでも認められているエネルギー原子炉の民間利用だが、こ…

Matt Taibbi "The Worst Congress Ever"

USA

『ローリング・ストーン』のすばらしすぎる記事。これはNational Magazine Awardかなんか獲るんじゃないか。『ローリング・ストーン』ということでハンター・トンプソン("Fear and Loathing: On the Campaign Trail '72"ISBN:0446313645)風というか、面白…

フィリップ・K・ディックの伝記映画製作中?

ずっと前(今年8月)のニュースだが、ブクマ整理していたら見つけた。 監督はテリー・ギリアム、ディック役は『サイドウェイ』・『アメリカン・スプレンダー』のポール・ジアマッティ。ジアマッティはなんでもディックの大ファンらしく、プロデューサーまで…

シオニズムの大義はどこへ?

そういえば、ずっと前から疑問だったのが以下のこれ。 実際のところ、イスラエルにいるロシア語話者の最大で半数は、ユダヤ人の母親のもとに生まれたか、ユダヤ教に改宗したという意味でのユダヤ人ではない。これが理由で、彼らはこの国では結婚できない。こ…

アーサー・ネスレン「警報を鳴らせ」(追記あり)

第二次レバノン戦争の失敗以降、イスラエルのオルメルト政権の支持率は地に落ちていた。大統領、首相、閣僚、将軍らが汚職や犯罪で告発や捜査の対象になっていることも、この不人気に拍車を掛けた。世論調査でオルメルトのカディマや国防相アミール・ペレツ…

フライング・スパゲッティ・モンスター

自分も読んでブログで取り上げようと思っていた、ドーキンスのインタビューを翻訳している方がいました。"God Delusion"isbn:0618680004で行われたインタビューです。 それで、ちょっと翻訳の気になったところを。こういうのはメールですべきだと思いますが…

謎のオバマ人気

USA

2年以上前に書いたバラック・オバマ上院議員の話。オバマが人気あるのはわかるとしても、褒めるはずないような人間まで絶賛してるのがわからん。 保守派、というかネオコン?のコラムニスト、チャールズ・クラウトハマーまでバラック・オバマを応援している…

Les Blank "Werner Herzog Eats His Shoe"

最近はドキュメンタリーをいろいろ撮っているらしいヴェルナー・ヘルツォーク。ヘルツォークはあるとき映画作家志望の若者と賭けをした。きみが話している映画を作れたら自分の靴を食べてやる、と。結局、若者は映画"Gates of Heaven"を完成させ、ヘルツォー…

ジェノサイドの長い腕

Adam Jones,"Genocide: A Comprehensive Introduction"(サイト)のIntroducution(参照)から。

ウォーターボーディング?

War

アメリカでは「対テロ戦争」の拘束者の取り扱いと裁判に関する法案が上院で可決された(参照)。この法案の帰結は正直まだよくわからない。habeas corpus請求権の制限など、裁判に関連する部分のほうが議論を呼んでいる。また、法案の改正に努めた共和党のマ…

"Rock ‘n’ Roll High School"

リチャード・ヘルがNew York TimesのOp-Edに寄稿!! 内容はCBGBの移転。

イラン攻撃はあるか?

The aircraft carrier Eisenhower, accompanied by the guided-missile cruiser USS Anzio, guided-missile destroyer USS Ramage, guided-missile destroyer USS Mason and the fast-attack submarine USS Newport News, is, as I write, making its way to…

イラク連邦化へ?

ここで触れたSCIRIのイラク連邦化に向けた動きだが、昨日イラク議会で法案が可決成立した。SCIRIとクルド人政党+α*1で140票の賛成票を集め、定員275名の議会の過半数をかろうじて達成。スンニ派政党、サドル運動、ファディーラ党はボイコットした。 だが、…

アンナ・ポリトコフスカヤ射殺される

モスクワ──ロシアのプーチン政権によるチェチェン政策を率直に批判してきた女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさんが(48)が7日、自宅アパートのエレベーター内で射殺体で発見された。検察当局は、ポリトコフスカヤさんの取材・執筆活動と何らかの関連が…

The Last King of Scotland

ずっと前に制作進行中って書いた『スコットランドの黒い王様』ISBN:4105900102、もう完成して向こうで公開中とのこと。 予告をYoutube記法で試しに貼ってみるか。

ワシリー・グロスマン(1905-1964)

適当にまとめていたら長くなりすぎたので、別エントリにした。『人生と運命』の内容についてもっと書くべきだろうが、自分はまだ読んでいないので、人の言うことを鵜呑みにして書くのもどうかなと思って。 ワシリー・グロスマン(1905-1964) ワシリー・グロ…

20世紀ヨーロッパの10冊

アメリカ人歴史家で20世紀ヨーロッパが専門のトニー・ジャットが、'Postwar: A History of Europe Since 1945'刊行記念ということで、「20世紀ヨーロッパの10冊」をAmazon.comで選んでいる。 知らない本のほうが多いなあ。やはりジラスとグロスマンが気にな…

英語読みの表記

Schlesingerって、歴史家のアーサーはシュレージンガーで、映画監督のジョン(『真夜中のカーボーイ』!)はシュレシンジャーなんだな。Tony Judtもユットって表記すべきか迷ったが……

トニー・ジャット ─ ブッシュの“有用な間抜け”

教えられるところ実に大なエッセイで、ちょうど自分が考えていたことに関連した点をびしびしついてくるので、読んでて仰け反った。例えば── いわゆるリベラル・ホークについて。俺もトーマス・フリードマンが嫌いだ。 ソ連の反体制派だったナタン・シャラン…

A Confederacy or Statelets?

イラクの分裂について、専門家やマスコミが語ることも珍しくなくなってきたが、そうした方向についていくつかの動きをまとめる。 シーア派の最有力組織、イラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)の指導者アブドゥル・アジズ・アル=ハキムが南部シーア派諸…

『ルート181』ポレポレ東中野で上映

P-navi infoで知った。これは絶対見に行かねば。自転車で行けるぐらい場所も近いし。映画の公式サイトはここ。