翻訳

マット・タイッビ「9/11陰謀論の望みゼロのバカさ加減」

けっこう前に翻訳は終わっていたが、「9/11陰謀(自作自演)論なんてもう下火だろし、趣味がいいとは言えない内容なのでしまっておこう」と考えていた。しかし、kikulog - 11th of Septemberでもこの記事について何度か触れられており、出すこともそれなりに…

デイヴィッド・ハルバースタム死去

もう一週間以上前の話になるが。取材へ向かう途中での交通事故死。ハルバースタムはまだ現役で活躍していたので、不慮の死が惜しまれてならない。 自分がハルバースタム作品で読んだのは、『ベスト&ブライテスト』、『メディアの権力』、『ザ・フィフティー…

Slavoj Zizek "Denying the Facts, Finding the Truth"

1/5のNew York Times、Op-edにジジェク! いやあ、ジジェクはこういうところに出していい人間なんだ……。ということで記念に翻訳してみたが、正直意味があんまりわからん(手押し車の小話>同じトリックのところとか、オチとか)。でも訳しちゃったので、載せ…

よし、エゼキエル・オプションだ!

このエントリで書いたマット・タイッビの記事を1つ訳してみた。タイッビも悪乗りしてるし、完全に自分の趣味で選んだので、あんまり面白くないかも。やっぱ反9/11陰謀論のほうにすべきだったか…… キリスト教(というべきかわからんが)ネタなので、嫌な人は…

トニー・ジャット ─ ブッシュの“有用な間抜け”

教えられるところ実に大なエッセイで、ちょうど自分が考えていたことに関連した点をびしびしついてくるので、読んでて仰け反った。例えば── いわゆるリベラル・ホークについて。俺もトーマス・フリードマンが嫌いだ。 ソ連の反体制派だったナタン・シャラン…

ブッシュ vs. カミュ

フォルダ整理していたら見つかった。ちょっと時期を逸している感はあるが、とりあえず。 しかしアブグレイブが露見したときは「これで何もかも吹っ飛ぶ(吹っ飛べ)」と思ったんだがなあ。"A few bad apples"の仕業ってことで逃げ切ったのか……。

リアリズム vs ネオコンサーヴァティズム

友人と話していてどうもネオコン理解が陰謀論的というか、話がどうにも噛み合わないので、ジョン・ミアシャイマーの講演をちょっと翻訳した。 講演が元になっているので、文章も少々冗長で、論旨も単純化しすぎているが、ネオコンについてはまずこのぐらい大…

仕立屋の最後?

リベリアの元大統領チャールズ・テイラーのシエラレオネの国際法廷移送を記念して(といっても一ヶ月前だが)、NYTから翻訳。リベリア・シエラレオネについて自分でまとめるつもりだったが、楽な方でお茶を濁しておく。マルチメディア・エッセイ"A Horrific …

スラヴォイ・ジジェク「誰ひとり悪党である必要はない」

諸手をあげて賛成する箇所と、そういうとこを嘲弄してもしょうがないんじゃないかな、それは左翼の駄目なところじゃ……って箇所が混じりあってて(とりわけ最後の3パラグラフ)、アップは止めようと思ったが、リベラル・コミュニストの十戒が愉快すぎたので…

リンダ・メルヴァーン「歴史だって? この映画はフィクションだ」

The Observerに掲載されたルワンダ・ジェノサイドの映画"Shooting Dogs"に対する批判記事。執筆者のリンダ・メルヴァーンはイギリスの調査ジャーナリスト。ルワンダのジェノサイドについての著書が2冊ある。"People Betrayed"ISBN:185649831Xェノサイドと国…

ティム・スパイサーの世界

代表的な民間軍事会社サンドライン*1の元CEOで、現在別の民間軍事会社イージス・ディフェンス・サーヴィス(Aegis Defence Services)のCEOであるティム・スパイサーの名が、再びニュースに浮上してきた。 Sunday Telegraphの記事によると、イージスと関係が…

セックスマシーン・ネクスト・ドア

ブルース・シュナイアー「ソニーCDが明らかにしたセキュリティー業界の本質的問題(上)」の続きを探していてみつけた。元記事は"The Sex Machines Next Door"。内容(特に写真)は18禁?なので注意。

George Packer"The Assassins' Gate"書評

触発され、ひさしぶりに自分も勝手訳をやった。New York Timesに掲載されたファリード・ザカリアによるGeorge Packer"The Assassins' Gate"書評。 この本を今読んでいるところだが、自分が案外ネオコンに近いことがわかって面白い。9/11以前のロバート・ケー…

Adam Hochschild "King Leopold's Ghost" ISBN:0618001905

『戦争請負会社』を読み終わって、アフリカのコロニアリズム期に関心が出てきた。世界史の授業でもこの辺はセシル・ローズやらエジプトやらにちょっと触れたぐらいでほとんど知らないし。 そこで『戦争〜』でもビブリオであげられていた上の本を買ってみる。…

Eyewitness: Terror in Darfur

id:finalventさんの運営する「スーダン・ダルフール危機情報Wiki」経由で知る。Fergal Keaneって前感想書いた"Season of Blood"の著者じゃないか! 仕事辞めたって書いたあったような気がしたが…… つうわけでちょっと訳してみた。これから仕事なので未推敲。…

”Bug Jack Barron” マイケル・ムアコックによるあとがき(抄訳)

1967年8月、ペンシルヴァニア州ミルフォード、デーモン・ナイトのゴシック風邸宅(『サイコ』の舞台と瓜二つ)。私は作家会議に出席中。私が出席した最初で最後の創作ワークショップで、〈ニュー・ワールズ〉誌と、その後〈ニュー・ウェーブ〉と称されるも…