Rwanda
フランスの著名な予審判事ジャン=ルイ・ブリュギエールは、現ルワンダ大統領ポール・カガメが1994年のジェノサイドの引き金となった大統領機撃墜を命じたと結論をくだした。ブリュギエールはルワンダ政府高官9名に対し、国際逮捕状を請求中。この9名のな…
Adam Jones,"Genocide: A Comprehensive Introduction"(サイト)のIntroducution(参照)から。
http://d.hatena.ne.jp/gachapinfan/20060322#p5に関連して ダルフールはジェノサイドか id:fenestraeさんのコメントに次のようなものがあった。 ついでにいうとダルフールの場合、質的に genocide でないというのが、多くの現場を訪れたジャーナリスト、地…
5本目?のルワンダ・ジェノサイドを扱った長編映画。上のリンクでトレイラーが見られる。フランス語だけど、カナダ(ケベック)映画のようだ。 次々とジェノサイドの映画が撮られているんだなあ。ガーディアンの記事の以下の部分なんか、いろいろ思うところ…
この前訳したリンダ・メルヴァーンの記事に、本人もBBCの記者であるファーガル・キーン*1から反論がなされた。 要旨は── メルヴァーンのルワンダに関する仕事には大いに敬意を払っているが、記事が与えかねない誤解を含む正しておきたい。記事が与える印象は…
The Observerに掲載されたルワンダ・ジェノサイドの映画"Shooting Dogs"に対する批判記事。執筆者のリンダ・メルヴァーンはイギリスの調査ジャーナリスト。ルワンダのジェノサイドについての著書が2冊ある。"People Betrayed"ISBN:185649831Xェノサイドと国…
タイトルがアレだが。ただ予定通り出るのかどうか……。amazonにもbk1にも出てきてないし。 値段が高すぎるが、いい本なので売れてくれるといいな。
だいぶ間が空いてしまったが、生存報告。ルワンダ史も内容的にはほとんど書き終わっているが、上手くまとめられない。 連載のスタイル上、客観性を僭称して書いているような形になってしまっているが、ジェノサイドそのものの記述に際してそうした姿勢を維持…
更新した。 ルワンダのジェノサイドについて、フランスで修正主義の本が出されていたというのを知り、フランス語のサイトをいろいろ読んでいたため疲労困憊。Pierre Péan,"Noires fureurs, blancs menteurs : Rwanda 1990-1994"という本。著者はかなり有名な…
アップした。 そういえばルワンダ関連でこんなニュースがあった。ジェノサイドがほとんど終わった頃に行われたフランスの人道支援作戦「ターコイズ作戦」のさいに、フランス軍兵士が虐殺に関与していた可能性があるということだ。フランス軍が公式に調査をは…
ようやくアップできた。あぁ、公開に間に合うかな……。 そういえば23日に、(実は)アフリカ繋がりでもある『ロード・オブ・ウォー』を見てきた。傑作。この日は奇しくも16年前、チャールズ・テイラーがコートジボワールからリベリアに侵攻した、同じ日だった…
おぅ、思ったより早い……。公開日までにルワンダ史もジェノサイドまで終わらせないとさすがにまずいので、ブログはちょっとお休みする。ネットも控える。読書も減らす。 ジェノサイド直前まではほとんど書けてて、今週末には出せるだろう。12月中にはジェノサ…
ムセヴェニのこと書いたら、先生すごい勢いでダメな方向に行ってるな。このあいだのエントリ以降の展開を簡単に書くと── 黒シャツの軍人が裁判所に侵入する事件があって、裁判官が「司法権の侵害だ」と正当にも批判すると じゃあということで、ベシギェを今…
アップした。1990-94年も年表は書いたけど、どうまとめればよいのやら。ムセヴェニのこと書いてたら、ウガンダはやばい方向にいってるし……。
上記リンクはFlashなので音が出るのと、暴力的なイメージが表示されるので注意。 2005年ピューリツァー賞の国際報道部門を受賞したNewsdayのDele Olojede記者のレポート。Newsdayはタブロイド判の新聞なのに、内容がセンセーショナルではないのが面白い。 ル…
アップした。だんだん政治的な含みが出てきて難しくなってきたなあ。
ジェノサイド後のルワンダ初の大統領となったパストゥール・ビジムング。彼はフツの生まれのRPFメンバーであり、彼の大統領就任はルワンダのフツ/ツチの和解に向けた努力のあらわれとして賞賛された。もっとも、実際の権力はポール・カガメが握っていると目…
更新。頑張って削ってみたが、今回長すぎか。ちょっと後半駆け足過ぎて意味不明かも。 そういや『アフリカを知る事典』ISBN:4582126235しまったが、ルワンダとブルンディの記述が古い学説に基づいてて、信頼感がだいぶ下がった。*1「ツチとフツ」って別ペー…
アップした。だんだん長くなってくるよ。10月いっぱいの予定だったけど終わりそうもない……。 そういえば下の書いてて思い出したけど、『ホテル・ルワンダ』ってロケ地ヨハネスブルグだった。ヨハネスブルグといえばグランド・セフト・オートも真っ青の犯罪…
アップした。 (言い方は嫌らしいけども)「啓蒙的」文章を書くって難しいな。この部分にはこれこれこういう異論がある、とか併記したほうが気分的には楽なんだが、そうすると際限なく長くなってしまうし。本によって書いてあることが結構違ったりするんだよ…
『ホテル・ルワンダ』公開記念というわけでもないけど、ルワンダのジェノサイドを扱った映像作品を見つかるかぎり集めてみた。フランス語の作品もいくつかあたりはつけたけど、よく分からないのでカットした。 フィクション 『ホテル・ルワンダ』(公式サイ…
アップした。 ところでwikipediaのルワンダ紛争の項目にははっきりした間違いがあるから、訂正しないと。独立のときはすでにフツが支配権を握っていて、1973年のクーデターを起こしたのもフツ。それに、独立後のツチの反政府運動とRPFは直接の関係はない。1…
ついにはじまっちゃいましたよ。自分としては完璧に納得いったとは言えないことを書いてしまったな。いろいろ不満はあるがしょうがない。植民地時代以降になればずっと確信を持って書けるから我慢だ。 ところでハム族云々の話だが、これはアーリア人とインド…
フツ至上主義者の新聞『カングラ』の記事を司祭が編集する雑誌に載せ、ジェノサイドを扇動したという告発。本人はレビュー目的だったと否定している。民衆法廷ガチャチャ*1で外国人が裁かれるのは初めて。でも第一カテゴリーに含まれるから、ルワンダ国内の…
本書はIMFの招請を受け、日銀から派遣、ルワンダ中央銀行総裁に着任した著者の現地での苦闘を綴った記録である。 まず断っておきたい。以下で触れる箇所はジェノサイド関連の内容に終始するが、本書の主な内容はなによりもまず服部の中央銀行総裁としての活…
オーノーなんてこった。しかもDVD買うか迷ってチェックしてみたらAmazon.co.jpで売ってないし。 しかし最近涙腺がめっきり弱くなった気がするので、映画館で『ホテル・ルワンダ』みたら絶対泣く。見に行けない。今"A Problem from Hell"ISBN:0007172990*1を…
柳下毅一郎氏の日記で知った、ルワンダの虐殺を扱ったPBSの番組。日記でふれられているBBCの記者って自分が過去に感想書いた"Season of Blood"の著者Feagal Keaneだな。PBSだってのが理由かどうか知らないが、公式サイトでは関係組織の高官を含めた関係者(…
"Hotel Rwanda"の関連記事を読んでいて、こんな記述を見つけた。 Today, state-run Television Rwanda has been playing gruesome images of the genocide all day long. Machetes, spears, guns, rapes. It's meant to remind Rwandans of exactly what wen…
ルワンダ大虐殺の最中、ホテルを避難所として提供し、1000人以上の命を救ったホテルマネージャー、ポール・ルセサバギナの実話を元にした映画。彼については『ジェノサイドの丘』でもかなり紙幅を割かれていた。公式サイトも相当充実している。 ルセサバギナ…