デイヴィッド・フォスター・ウォレス自殺

David Foster Wallace, the novelist, essayist and humorist best known for his 1996 novel "Infinite Jest," was found dead Friday night at his home in Claremont, according to the Claremont Police Department. He was 46.Jackie Morales, a record…

ハーパーコリンズ、公式サイトで自社の出版物を立ち読み可能に

Michael Chabonでググって思い出したニュース。 アメリカの出版社のハーパーコリンズが自社サイトで本の閲覧ができる"Browse Inside"というサービスを開始した。アマゾンの"Search Inside"と似たようなものだが、こちらでは全体が閲覧可能。サービスは今週始…

コーエン兄弟がマイケル・シェイボンの"The Yiddish Policemen's Union"を映画化

"No Country for Old Men"が楽しみなコーエン兄弟がマイケル・シェイボンの"The Yiddish Policemen's Union"asin:0007149824いうニュース。 原作はユダヤ人がアラスカに入植地を作る云々という背景設定をニュースで目にし、奇を衒っている感じがしてスルーし…

Alistair Horne "A Savage War of Peace"って翻訳出てるのか!

(あまりに説明が投げやりだったのでちょっと追記した。) しかしふざけたタイトルだな、『サハラの砂、オーレスの石―アルジェリア独立革命史』ASIN:4807494163、内容にも原題にも即してないだろって思ったら、出してるのは第三書館か。ひどいな。別に訳がし…

いろいろ翻訳されてた

ブログで簡単に紹介した本がいろいろ翻訳されていたのでリストアップしておく。 ジョージ・パッカー『イラク戦争のアメリカ』ASIN:462207348X George Packer "The Assassins' Gate"の翻訳。前にファリード・ザカリアの書評を訳した。イラク戦争を直接扱った…

2007年の十冊

3ヶ月も放置してしまったが、あけましておめでとうございます。一応、2007年に読んだ本のなかから10冊選んで、簡単に感想を書いておきます。

ミアシャイマー、ウォルトのイスラエル・ロビー本が出版

このブログでも何度かとりあげたことのあるミアシャイマーとウォルトのイスラエル・ロビーについての論文が、内容を膨らませて本になった。タイトルは"The Israel Lobby and U.S. Foreign Policy" ISBN:0374177724。 ちょうどいい、だいたいニュースは追って…

最高の表紙

ロシアで思い出した。最近再発されたPenguin Classics版の『世界をゆるがした十日間』の表紙がすばらしすぎる。英語版なので同志レーニンと同志トロツキーの素敵写真も載ってるはず。

同志グロスマン! (追記あり)

友人のmixiで知った。ワシリー・グロスマンの"A Writer at War"が翻訳されるそうだ。邦訳タイトルは『赤軍記者グロースマン 独ソ戦取材ノート1941-45』*1。 グロスマンについては前に書いたエントリを参照。ついでに、最近買った英語の本で「翻訳されないか…

Rolling Stone、40年分をDVDにアーカイヴ化

雑誌Rolling Stoneが創刊40周年を記念して、1967年の創刊以来の記事、写真、レビューなどの全内容を収めたDVDを発売。予価は120ドル。 以前書いたThe Complete New Yorkerと同様の試みで、同じソフトウェア会社がアーカイヴ化を手がけている。 また、Playboy…

ジョー・サッコの"Palestine"と"Safe Area Gorazde"

こっち方面は疎いので、こういう作品が書かれているとは今日まで知らなかった。Amazonの紹介部分が珍しく翻訳してあるのでそこを読んでほしい。自分の場合、「なか見!検索」が上手く働かなかったので、Amazon.comのほうもリンクしておく。 "Palestine"(Ama…

ロリー・スチュアート

最近知った人物だがすごすぎる。往時の大英帝国が定期的に産出していた才能あるエキセントリックなオリエンタリストの風情。ただ、外見はそこら辺の兄ちゃんにしか見えない。

グレッグ・イーガン『ひとりっ子』isbn:415011594X

イーガンの第三短編集。いろんな短編でペンローズがバカにされてた気がする(「心の中の皇帝」「“魂”の量子不確定性」とか)。前のふたつの短編集と較べると内容は落ちる。「行動原理」、「真心」、「決断者」、「ふたりの距離」は大した話とは思えなかった…

国際関係論は別だ

英語の本は安いと書いたが、国際関係論だけは別だった。 構造的リアリズムを確立した記念碑的著作であるケネス・ウォルツの"Theory of International Politics"ASIN:0075548526なのに13000円もする。コヘインとナイの"Power and Interdependence"ASIN:032104…

2006年の五冊

もう年明けているが。 振り返ってみると、去年はたいして本を読まなかったことが判明。ネットで時間を浪費しすぎたみたいだ。この傾向には、英語のニュースやブログを真面目に読むようになって拍車がかかった。「積読も溜まってるし、時間の使い方を考えない…

James Risenの"State of War"翻訳出てた

2006年のピューリツァー賞を受賞した(参照)ジェームズ・ライゼンの著書が『戦争大統領』ASIN:4620317802で9月に出版されていたみたい。 しかしなんでこのへんの本はみんなトンデモ本くさい表紙なんだろう。 リチャード・クラーク『爆弾証言 すべての敵に…

スラヴォイ・ジジェク『「テロル」と戦争―“現実界”の砂漠へようこそ』ISBN:4791760239

あまりに訳がひどくてびっくりした。この「ワンシー会議」ってなんだろう……あ、「ヴァンゼー会議」*1か! みたいな脱力体験が何度かあってついに途中で投げ出す。買わないでよかった。 *1:英語だとWannsee Conferenceなんで、たしかに英語読みすればワンシー…

Amazon.comで原文の検索

bewaadさんのティム・ハーフォード『まっとうな経済学』のエントリ。 ご存知かも知れませんが、原文を検索したいときにはAmazon.comが便利です。原書に参考文献や注があるかどうかなども確認できます。本のイメージに"Search Inside"とある本ならイメージを…

The Last King of Scotland

ずっと前に制作進行中って書いた『スコットランドの黒い王様』ISBN:4105900102、もう完成して向こうで公開中とのこと。 予告をYoutube記法で試しに貼ってみるか。

ワシリー・グロスマン(1905-1964)

適当にまとめていたら長くなりすぎたので、別エントリにした。『人生と運命』の内容についてもっと書くべきだろうが、自分はまだ読んでいないので、人の言うことを鵜呑みにして書くのもどうかなと思って。 ワシリー・グロスマン(1905-1964) ワシリー・グロ…

20世紀ヨーロッパの10冊

アメリカ人歴史家で20世紀ヨーロッパが専門のトニー・ジャットが、'Postwar: A History of Europe Since 1945'刊行記念ということで、「20世紀ヨーロッパの10冊」をAmazon.comで選んでいる。 知らない本のほうが多いなあ。やはりジラスとグロスマンが気にな…

ジェイムズ・ティプトリーJr.の伝記が出版

タイトルは"JAMES TIPTREE, JR. The Double Life of Alice B. Sheldon" ASIN:0312203853。著者はJulie Phillips。New York TimesやSalonに書評が出ている。 Sheldon and her mother were very much alike -- but not exactly, and that difference seems to …

クリス・ヘッジズ『戦争の甘い誘惑』ISBN:4309242839

すごく期待して読んだのに、なんなんだこの訳者は……。

国際関係論の便利ページ

最近国際関係論を勉強していて見つけた、便利なページをメモ。 Vincent Ferraro's Page。いろいろある。アイケンベリーの"Why Export Democracy?"が面白かった。あと有名な"Conversations with History"も。国際関係論の著名学者が相当数インタビューされて…

邦訳が出た!

アン・アプルボームの『グラーグ─ソ連集中収容所の歴史 』ASIN:456002619Xれた。亀山郁夫氏(『大審問官スターリン』)の推薦文が例によってとばしている。 「二十世紀ユーラシア大陸に現出したグラーグという名の巨大粛清マシーン。独裁権力が生んだ凄絶な…

邦訳と訳者

Tom Segevの"Elvis in Jerusalem"って翻訳出てたんだ(id:kingfish:20060627、id:kingfish:20060628)。本によってはもう邦訳はでないもんだと決め込んで、確かめてみすらしないからなあ。しかし表紙は英語版のほうがずっといい。邦訳のはタイトルも相まって宗…

Adam Roberts,"The Wonga Coup"ISBN:1586483714

Guardianの書評で知ったが、例の赤道ギニアのクーデター未遂(参照)についての本が出版された。Wongaは英語のスラングで「現ナマ」ぐらいの意味。Sunday Timesで本の抜粋が読める。簡略な公式サイトもあって、そこの記述を引くと、著者のAdam Robertsは「エ…

『フーコーの振り子』ISBN:416725445X

陰謀というものは、陰謀という言葉どおりのものなら、秘密のものでなければならない。それを知っていれば他人よりも欲求不満にならなくて済むような秘密は必ずあるはず。なぜなら、その秘密が救いをもたらしてくれるかもしれないし、その秘密を知っているだ…

The Pulp Canon

marginaliaさんのエントリをたどって見つけた。パルプ小説といえばあの独特のカバーアートだが、西洋文学の古典のパルプ風カバーをアーティストに描いてもらったという記事。惹句のセンスがすばらしすぎる。『白鯨』・『若草物語』もいいが、なにより『イリ…

ピューリツァー賞の受賞作

ピューリツァー賞の受賞作が発表されていた(参照)。ハリケーン・カトリーナ関係が多い。自分が興味あるのをピックアップすると──