オーランド・ブルームがロリー・スチュアートを演じる?

前に少しロリー・スチュアートのことを書いたが、スチュアートのこれまでの人生をベースとした映画が製作中だというニュース。 少し前のScotsmanの記事によると、スチュアート役はオーランド・ブルーム。3部構成で、1部がアフガニスタン踏破("The Places …

"Waltz with Bashir"

友だちに話したら知らないと言われたのでちょっと書いておく。"Waltz with Bashir"はイスラエルの監督アリ・フォルマンによるレバノン侵攻を扱ったアニメ・ドキュメンタリー。このあいだのカンヌに出品され、下馬評はかなり高かったが、残念ながら賞は受賞で…

半年ぶりの更新でした。

デイヴィッド・フォスター・ウォレス自殺

David Foster Wallace, the novelist, essayist and humorist best known for his 1996 novel "Infinite Jest," was found dead Friday night at his home in Claremont, according to the Claremont Police Department. He was 46.Jackie Morales, a record…

オバマの側近がクリントンは「モンスター」だと発言し、辞任

USA

これも最近はじまりだしたネガティヴ・キャンペーンか? オバマの側近って誰だよ……って思って記事読んだら、サマンサ・パワーじゃないか!サマンサ・パワーは元ジャーナリストで、ハーバード・ケネディ行政大学院のカー人権政策センターの教授。20世紀のジェ…

西エルサレムのユダヤ教神学校が襲撃され、8名死亡

6日、西エルサレムのユダヤ教神学校が襲撃され、生徒8名が死亡した。襲撃者は東エルサレムのパレスチナ人で、単独犯という報道である。 背後組織については今のところ不明。ハマスは襲撃自体は称賛したが、関与は認めていない。ヒズボラのテレビ局では、〈…

ハーパーコリンズ、公式サイトで自社の出版物を立ち読み可能に

Michael Chabonでググって思い出したニュース。 アメリカの出版社のハーパーコリンズが自社サイトで本の閲覧ができる"Browse Inside"というサービスを開始した。アマゾンの"Search Inside"と似たようなものだが、こちらでは全体が閲覧可能。サービスは今週始…

コーエン兄弟がマイケル・シェイボンの"The Yiddish Policemen's Union"を映画化

"No Country for Old Men"が楽しみなコーエン兄弟がマイケル・シェイボンの"The Yiddish Policemen's Union"asin:0007149824いうニュース。 原作はユダヤ人がアラスカに入植地を作る云々という背景設定をニュースで目にし、奇を衒っている感じがしてスルーし…

Alistair Horne "A Savage War of Peace"って翻訳出てるのか!

(あまりに説明が投げやりだったのでちょっと追記した。) しかしふざけたタイトルだな、『サハラの砂、オーレスの石―アルジェリア独立革命史』ASIN:4807494163、内容にも原題にも即してないだろって思ったら、出してるのは第三書館か。ひどいな。別に訳がし…

リベラルと保守の道徳

macskaさんのエントリ「わたしは左翼であるのかないのか、あるいは経済学をこのブログで取り上げる理由」にコメントしたのをコピーして、ちょっと追記しておく。コンテクストは元エントリを参照。英語部分は適当に訳しておいた。 はじめまして。ブクマで思わ…

いろいろ翻訳されてた

ブログで簡単に紹介した本がいろいろ翻訳されていたのでリストアップしておく。 ジョージ・パッカー『イラク戦争のアメリカ』ASIN:462207348X George Packer "The Assassins' Gate"の翻訳。前にファリード・ザカリアの書評を訳した。イラク戦争を直接扱った…

2007年の十冊

3ヶ月も放置してしまったが、あけましておめでとうございます。一応、2007年に読んだ本のなかから10冊選んで、簡単に感想を書いておきます。

ジェノサイド研究と2つの実験

War

スタンフォード監獄実験(SPE)やミルグラム実験をなぜ詳しく知りたいかと言えば、この2つの実験がジェノサイド研究において重要だからである。

Philip Zimbardo "The Lucifer Effect"ISBN:0812974441

スタンフォード監獄実験(参照)を行った心理学者フィリップ・ジンバードの著書。ジンバードが実験について総括的な本を書くのは本書がはじめて。だいたい本の前半分が監獄実験の詳細な経過を綴ったもので、後半分が実験の帰結といったところ。よくできた公…

追記した

ピーター・シンガーのレポートの要約を一応アップした(参照)。ただ、思ったより長かったのと、読みながらだらだらメモしたものを並べ替えて、ちょっと手を加えただけなので、まとまりは悪い。書き直そうと思ったが、気力がでなかった。 PMFについては前に…

"Can't Win with Them, Can't Go to War without Them"

このあいだのブラックウォーターの事件に関して、『戦争請負会社』著者のピーター・ウォレン・シンガーのレポート。サマリーから一部引用すると── The use of private military contractors appears to have harmed, rather than helped the counterinsurgen…

マット・タイッビ「9/11陰謀論の望みゼロのバカさ加減」

けっこう前に翻訳は終わっていたが、「9/11陰謀(自作自演)論なんてもう下火だろし、趣味がいいとは言えない内容なのでしまっておこう」と考えていた。しかし、kikulog - 11th of Septemberでもこの記事について何度か触れられており、出すこともそれなりに…

イスラエル・ロビー本、続報

このエントリの続き。 『イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 1』を本屋で見てきたが、副島本人が訳しているわけではないようだ。そのあたりの事情は本人のページ(魚拓)に書いてある。あの独特すぎる文体でめちゃくちゃにされると思っていたので、ち…

ソ連ポスターブログ

ソ連のポスターを一日一枚ずつ紹介していくブログ。ポスターだけでなく、作者や背景についても解説してくれる。各エントリのタイトルが秀逸。 作者は同じ形式でキューバのポスターのブログも作成している。

ミアシャイマー、ウォルトのイスラエル・ロビー本が出版

このブログでも何度かとりあげたことのあるミアシャイマーとウォルトのイスラエル・ロビーについての論文が、内容を膨らませて本になった。タイトルは"The Israel Lobby and U.S. Foreign Policy" ISBN:0374177724。 ちょうどいい、だいたいニュースは追って…

8月も終わりだ!

一ヶ月以上更新しなかったか。 「ティモシー・ガートン・アッシュが『善き人のためのソナタ』を批評してて、あまりにぴったりで爆笑」「イグナティエフのmea culpaみたいなエッセイが意味不明瞭すぎて失望」「ブッシュのいろいろな意味で歴史に残る演説が2…

William Gibson "Spook Country"ISBN:0399154302

ギブスン新作出るのか……。New YorkerのBriefly Notedから。 前作の小説と同じく、ギブスンはキャリアの大半を費やしてきた近未来のディストピアを捨て、ディストピア的現在を描いている。このディストピア的現在、つまりポスト9/11のアメリカは、ユビキタス…

メル・ギブソン『アポカリプト』

アポカリプト? っていっても最後の審判じゃないのか、となるとメルギブの原理主義ワールドにどう接続するのかな……と、ずっと思ってたが、精神においてはだいたいこういうことだった(強調引用者)。 彼[ベネディクト]は、15世紀のヨーロッパ人探検家たちの…

Billionaire and Netanyahu-ally Gaydamak to start his own party

ロシア生まれのイスラエル市民でビリオネアのアルカディ・ガイダマック(Arkadi Gaydamak)がイスラエル政界進出を発表。党名は社会正義(Social Justice)であるが、政党ではなく社会運動であり、社会・経済的問題に特化した運動になるとガイダマックは記者…

Bin Laden's useful idiot?

Juan Cole先生のブログで知った。あまりに信じがたい失言なので思わずWhite Houseのページで真偽を確かめてしまった。公式のスピーチなので、ブッシュ個人の意見表明ではなく、スピーチライターが書いてこれっていうことなのか? 本当にそこまで理解力がない…

フィッツロイ・マクリーン

War

ロリー・スチュアート(参照)の著書の書評を読んでいて、この名前に何度かぶつかった。wikipediaのエントリを読むとすさまじい経歴の持ち主だったので、そこから簡単にまとめておく。日本語で言及しているページは見あたらなかったが、たぶん一部では有名な…

プーチンの三選はあるか

友人とのあいだでたびたび出る話題にロシアの次期大統領のことがある。独裁者的人物に弱みのある友人はプーチンが三期目も務めると決めてかかっているふしがあるが(「ロシアの新しいツァー! まちきれない!」)、自分はそれはないと思っているし、識者の意…

最高の表紙

ロシアで思い出した。最近再発されたPenguin Classics版の『世界をゆるがした十日間』の表紙がすばらしすぎる。英語版なので同志レーニンと同志トロツキーの素敵写真も載ってるはず。

同志グロスマン! (追記あり)

友人のmixiで知った。ワシリー・グロスマンの"A Writer at War"が翻訳されるそうだ。邦訳タイトルは『赤軍記者グロースマン 独ソ戦取材ノート1941-45』*1。 グロスマンについては前に書いたエントリを参照。ついでに、最近買った英語の本で「翻訳されないか…

今でなければ いつ?

仕事内容が変わったせいで残業&過労気味。家に帰ると溜まった米英主要紙などのRSSを見て、ちょっと読書したら寝る時間。休みは休みでやることあるし、ブログを書く暇はなかなかない。 というわけで、しばらくはほぼ休止状態が続きそうです。