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ジェノサイド研究と2つの実験

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スタンフォード監獄実験(SPE)やミルグラム実験をなぜ詳しく知りたいかと言えば、この2つの実験がジェノサイド研究において重要だからである。

フィッツロイ・マクリーン

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ロリー・スチュアート(参照)の著書の書評を読んでいて、この名前に何度かぶつかった。wikipediaのエントリを読むとすさまじい経歴の持ち主だったので、そこから簡単にまとめておく。日本語で言及しているページは見あたらなかったが、たぶん一部では有名な…

デイヴィッド・ハルバースタム死去

もう一週間以上前の話になるが。取材へ向かう途中での交通事故死。ハルバースタムはまだ現役で活躍していたので、不慮の死が惜しまれてならない。 自分がハルバースタム作品で読んだのは、『ベスト&ブライテスト』、『メディアの権力』、『ザ・フィフティー…

ウォーターボーディング?

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アメリカでは「対テロ戦争」の拘束者の取り扱いと裁判に関する法案が上院で可決された(参照)。この法案の帰結は正直まだよくわからない。habeas corpus請求権の制限など、裁判に関連する部分のほうが議論を呼んでいる。また、法案の改正に努めた共和党のマ…

ワシリー・グロスマン(1905-1964)

適当にまとめていたら長くなりすぎたので、別エントリにした。『人生と運命』の内容についてもっと書くべきだろうが、自分はまだ読んでいないので、人の言うことを鵜呑みにして書くのもどうかなと思って。 ワシリー・グロスマン(1905-1964) ワシリー・グロ…

Terrorism Knowledge Base

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前からあったらいいなと思っていたサイトが見つかった! テロのデータベース、これは便利だ。たぶん、今頃なに言ってるの?って感じなんだろうが……。

Susan Sontag "Regarding the Pain of Others" ISBN:0312422199

読了。邦訳はスーザン・ソンタグ『他者の苦痛へのまなざし』ISBN:4622070472。 この本にはAmerican Amnesiaでの以下の引用を読んで興味を持った。 To designate a hell is not, of course, to tell us anything about how to extract people from that hell,…

スマーフ狩り(Telegraph)

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Boing Boingより。 ベルギーは有数のカートゥーン産出国であり、何人もの世界的に名の知れたキャラクターがこの地で産声をあげた。タンタン、ラッキー・ルーク、そしてスマーフ。 このたびスマーフ初の大人向けエピソードが発表された。ここのリンクから一部…

Oxfamが反ジェノサイド協定の支援をブレアに要求

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記事によると今度の国連総会で「反ジェノサイド協定」が議題にあがっているという。ちょっと検索してみると、もっと広範な平和維持活動改革の中に反ジェノサイド的規定がある感じだったが(このレポートを参照)。後でちゃんと調べないとな。 しかし、 Brita…

リベリア内戦の本

Stephen Ellis"The Mask of Anarchy: The Destruction of Liberia and the Religious Dimension of an African Civil War"ISBN:0814722199。この本を買った目的は主に3つ。 P.W.Singer"Children at War"ISBN:0375423494リベリアの内戦の70%、シエラレオネ…

"Krieg dem Kriege"

ソンタグの"Regarding the Pain of Others"で知った。 "Krieg dem Kriege"("War against War")は1924年に反戦主義者エルンスト・フリードリヒによって出版された写真集。 フリードリヒは一種のショック療法によって戦争に対する忌避感を引き起こそうとした。…

CIAによる拷問の海外委託

前に話題にしたCIAのプログラム"Extraordinary Rendition"について、ルモンド・ディプロマティークに記事が出てた。 そうだ、CIAのプログラムといえば、"Code Names:Deciphering U.S. Military Plans, Programs and Operations in the 9/11 World"ISBN:15864…

Mercenaries 'fuel W African wars'

id:walkeri:20050413:p4で知りました。最近BBCからのメールをチェックする時間もなくて……。元のHuman Right Watchの調査はここ。 そういえば、今『戦争請負会社』の著者シンガーの第二作"Children at War"を読んでいるけど、シエラレオネの反政府軍RUFのおよ…

Emmanuel Jal

Emmanuel Jalは現在25歳。ケニアでもっとも人気のあるラッパーで、国際的な成功を得るのも間近だといわれる。セカンド・アルバムのレコーディングのためロンドンへ飛ぶ準備をしており、そこで映画監督のトニー・スコットとリドリー・スコットと会う約束をし…

アスラン・マスハドフ死す

チェチェン独立派の大統領アスラン・マスハドフが死亡(CNN.co.jpの記事)。ロシア側の声明によれば、テロリスト潜伏の情報を得たFSBは拘束を目的とした作戦を実行したが、そのさい偶発的に発生した爆発によりマスハドフは死亡したという。*1Chechen Watchの…

拷問のアウトソーシング

New Yorkerの記事。CIAの「特別送還」(Extraordinary Rendition)プログラムという、いわば「拷問のアウトソーシング」を目的とした計画について。米国内、あるいは国外で拘束したテロ容疑者をシリア、モロッコ、エジプト、ヨルダンなどの拷問の使用を躊躇わ…

フィリップ・ナイトリー『戦争報道の内幕』ISBN:412204409X

クリミア戦争における従軍記者の誕生からヴェトナム戦争までの、120年間にわたる戦争報道の歴史を膨大な資料を渉猟し検証した力作。 ある意味では従軍記者と戦争報道の敗北の歴史である。従軍記者は「国益」──それゆえ自国の戦争遂行努力を妨げるような報道…

 『戦場のフォトグラファー』

上の検索中に見つける。面白そうだな。

 VietNam Inc.

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『戦争報道の内幕』で触れられていた写真集『ベトナム株式会社』のページ。

『戦争報道の内幕』読み中だが……

それよりジョン・リードの『世界をゆるがした10日間』をなんとしても読まなくては。 突然、我々は共通の衝動に駆られて起ち上がり、初めは口ごもりつつ、インターナショナルのなめらかな浮き立つような音調にやがて唱和していった。白髪混じりの老兵は子ども…

Mike Tucker "Gunner Palace"(公式サイト)

久しぶりにドキュメンタリーの話題。かつてフセインの息子ウダイが暮らした宮殿(それがタイトルにある通称"Gunner Palace")に駐留する野戦砲兵隊(field artillery)に2ヶ月密着し、ニュースでは伝えられない駐留生活や任務の様子を撮影したドキュメンタ…

Abu Ghraib abuse firms are rewarded

だいぶ前に書いた民間軍事会社のTitanとCACIがアブグレイブの虐待に関わっていた件。前にも触れたように2社の社員が虐待に関与していたと軍の報告書にあるが、にもかかわらずCACIは1600万ドルの契約更新、Titanは1億6400万ドルの新規契約を結んだとの記事…

 『戦争報道の内幕』の未訳部分

面白エピソードが満載だから読めとJobに薦められた『戦争報道の内幕』だが、原著は順調に版を重ねているようだ。全く知らなかったけど、かなり有名な本のようだしね。日本語版の解説によれば、もともと翻訳時に分量の関係から4章削ったとあるが、版を重ねた…

US plans permanent Guantanamo jails

なんだこれ。仕事が一段落したら調べよう。 しかし何だ、ブッシュ政権が「敵の戦闘員」(enemy combatant)なんて珍概念を担ぎだしたのも、「ジュネーブ協定には従いませんよ」と言外に語っているわけで、虐待(いや拷問か)の話が出てくるのも必然なわけだ…

 自爆テロの戦略的論理(論文へのリンク)

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シカゴ大学政治学部の準教授Robert Papeの論文。American Amnesia経由。以下は要約。 自爆テロの発生件数は1980年代に31件、1990年代に104件、2000-2001だけで53件にまで増加。テロそのものの発生件数が減少傾向──1987年に666件、1998年に274件、2001年に348…