邦訳が出た!

アン・アプルボームの『グラーグ─ソ連集中収容所の歴史 』ASIN:456002619Xれた。亀山郁夫氏(『大審問官スターリン』)の推薦文が例によってとばしている。


「二十世紀ユーラシア大陸に現出したグラーグという名の巨大粛清マシーン。独裁権力が生んだ凄絶なまでの不条理。恐るべきリサーチ力と、息づく人間的想像力。スターリン時代に、私はもうどんな幻想も許さない」
ほかに最近邦訳が出た本で注目なのはジル・ケペル『ジハード』ASIN:4782801580。類書はいっぱい出てるけど、これがベストと言っていいんじゃないか。まあ、そんなこと言えるほどこの分野の本を読んでるわけじゃないけど。
サマンサ・パワーの"A Problem from Hell"の出版は順調に遅れているようだ。
しかし翻訳されるのはすばらしいのだが、問題はどれも高すぎることだ。
翻訳されたらうれしい(そして現実的に出せそうな)本も挙げておく。