Rolling Stone、40年分をDVDにアーカイヴ化

雑誌Rolling Stoneが創刊40周年を記念して、1967年の創刊以来の記事、写真、レビューなどの全内容を収めたDVDを発売。予価は120ドル。
以前書いたThe Complete New Yorkerと同様の試みで、同じソフトウェア会社がアーカイヴ化を手がけている。
また、Playboyも同様のアーカイヴDVDの発売をするそう(参照)。10年ごとにまとめられていて、50年代と60年代の分は今年の10月に発売予定。こっちのほうに興味がある人のほうがいろんな意味で多いかも。


 また、アメリカの短篇小説を語る時、雑誌の存在は見逃せないでしょう。わたしも、若い時代は向こうの雑誌に載っている短篇をかなり読みました。最初に定期購読を始めたのは大学三回生の頃の「プレイボーイ」です。当時は、「プレイボーイ」が「エスクワイヤ」と並んでもっとも質の高い短篇を掲載していた時代です。なにしろ、作家に払う原稿料も破格でしたから、優秀な書き手が集まってきた。「ニューヨーカー」も“ニューヨーカー風短篇”と呼ばれるジャンルがあるほどですが、面白さという意味では「プレイボーイ」に載っている短篇の方が一枚上手でしたね。
 ナボコフも「プレイボーイ」の常連で、それは彼が経済的にかなり困っていたからと言われていますが、当時読んだものでわたしの好みが出来上がっていったという気がします。
 そのうち過去のバックナンバーも大量に漁るようになりました。アップダイクもそこで初めて出会った作家でした。