いろいろ翻訳されてた

ブログで簡単に紹介した本がいろいろ翻訳されていたのでリストアップしておく。

George Packer "The Assassins' Gate"の翻訳。前にファリード・ザカリアの書評を訳した。イラク戦争を直接扱ったものとして、現時点ではたぶんもっとも高く評価されている本だろう。

出たのはだいぶ前だけど。トニー・ジャット「20世紀ヨーロッパの10冊」に挙げていた本。はっきり言ってかなりニッチな本なので、本屋で見かけたとき驚いた。値段も内容を考えれば異様に安いといっていい。

「ジェノサイド研究と2つの実験」で簡単に触れた"Hitler's Willing Executioners"の翻訳。興味なし。そもそもエントリに書いたように、権威あるホロコースト(あるいはナチスドイツ)学者が褒めているのを見たことがないんだが……
いや思い出した。『人種主義国家ドイツ』ASIN:4887082703、たぶん著名だといえる学者のヴォルフガング・ヴィッパーマンは『ドイツ戦争責任論争』ASIN:4624111753ドハーゲンを称賛している。が、ゴールドハーゲンはナチスの罪を相対化しようとしている連中に痛烈な一撃を加えたからよい、みたいなまったくくだらない話だった。

「悪漢と密偵」で知った。みすず書房最高! 上巻は2月発売予定だが、公式ページには出てないので遅れるのか? 
みすず書房から同じく今月に発売される予定のロバート・ジェラテリー『ヒトラーを支持したドイツ国民』(Robert Gellately "Backing Hitler")も世評の高い本。