Mike Tucker "Gunner Palace"(公式サイト)

久しぶりにドキュメンタリーの話題。かつてフセインの息子ウダイが暮らした宮殿(それがタイトルにある通称"Gunner Palace")に駐留する野戦砲兵隊(field artillery)に2ヶ月密着し、ニュースでは伝えられない駐留生活や任務の様子を撮影したドキュメンタリー。撮影は2003年の9月と2004年の2月。先日ラムズフェルドイラクを訪問した際、ハンビーの装甲問題で兵士から厳しく詰問されたが、その際に伝えられたスクラップを拾ってハンビーの装甲を強化する米兵の様子も収められている。
トレイラーは必見。これ見るとどうしてもヴェトナムというか、『地獄の黙示録』の前半部分を連想してしまうな。「ヴェトコンはサーフィンしない!」
ガーディアンによる監督Mike Tuckerへのインタビューも面白い。例えば──


The clash of cultures within the palace walls struck Tucker as much as did the contrast with Iraqi culture outside. The older generation of soldiers had come to Baghdad with Hawaiian shirts and images of M*A*S*H in their heads. The younger, Jackass generation had rap, electric guitars, Playstations and very little notion of the Muslim world.
監督はほぼ新人、軍人一家の生まれで自らも予備役の経験あり。政治的信条は「左よりの中道("left-of-centre")」で、この映画によって「怠惰な愛国主義」とイラク戦争の「フォックスニュース的見方」に異議を申し立てたいという。