2005-01-01から1年間の記事一覧

いくらなんでもこの価格差は無理

Leonard Thompson,"A History of South Africa"ISBN:0300087764 レナード・トンプソン『南アフリカの歴史』ISBN:4750310387 こういう労作はできるだけ日本語の本を買って応援したいけども。それに英語は第3版だし……。

クリストファー・ハドソン『キリング・フィールド』ISBN:4042445012

Bookoffで100円だったので買った。 てっきり映画のもとになったニューヨーク・タイムズの記者の手記だと思ってたが、映画のノベライゼーションだった。実在の人物なのに作者は好き勝手やってて、主人公らはのっけから冷笑的言辞、罵倒、ブラックユーモアを連…

ミルトン・オボテ死去(BBC)

ウガンダのかつての大統領アポロ・ミルトン・オボテが死去した。2回大統領の座まで昇り、2回軍事クーデターで失脚するという希有な経歴の持ち主。さすがアポロだけあって赤を首元にあしらったおしゃれシャツを着用した写真が印象に残る(参照)。

幼年期の幸福な記憶が触発され? 死者多数

思い出したのがこのAmazonのレビュー。 氏はいつものとおりやったんだろうなあ、と推測するけども。実物は読んでない。

スマーフ狩り(Telegraph)

War

Boing Boingより。 ベルギーは有数のカートゥーン産出国であり、何人もの世界的に名の知れたキャラクターがこの地で産声をあげた。タンタン、ラッキー・ルーク、そしてスマーフ。 このたびスマーフ初の大人向けエピソードが発表された。ここのリンクから一部…

ウガンダの反政府勢力〈神の抵抗軍〉関連

〈神の抵抗軍〉関係でここ何日かで一気にいろいろな動きがあったが、どのニュースも日本では伝えられてないっぽいので、簡単にまとめておく。国際刑事裁判所の件は結構大きいニュースだと思うんだけどなあ。自分の探し方が悪いだけ? 〈神の抵抗軍〉(LRA - …

連載ルワンダ史

アップした。 (言い方は嫌らしいけども)「啓蒙的」文章を書くって難しいな。この部分にはこれこれこういう異論がある、とか併記したほうが気分的には楽なんだが、そうすると際限なく長くなってしまうし。本によって書いてあることが結構違ったりするんだよ…

"So let's all grab and let's all enjoy"

ちょっと前の話なんですが、このエントリが非常に面白かった。>「もうどうなっちゃってんのこの陶酔しきった顔」。──ブレアの党大会入場曲はSham 69! それにしても、リンクされているBBCの記事" Tony Blair: Punk icon"から見ることができる党大会の模様は………

普遍的管轄権(universal jurisdiction)?

最近のニュースで「ベルギーがチャドの前独裁者を訴追」(BBC)ってのがあって、「え、ベルギー関係ないじゃん。なんかの国際機関としての立場での話?」と思って記事を読んだら以下のとおり説明されていた。 This time, his alleged victims filed complain…

ルワンダのジェノサイドを扱った映像作品

『ホテル・ルワンダ』公開記念というわけでもないけど、ルワンダのジェノサイドを扱った映像作品を見つかるかぎり集めてみた。フランス語の作品もいくつかあたりはつけたけど、よく分からないのでカットした。 フィクション 『ホテル・ルワンダ』(公式サイ…

ティム・パワーズの旧作のあらすじ。

Salonでティム・パワーズの新作短編集"Strange Itineraries"の書評が上がってたけど、簡単に触れられた旧作2つのほうが面白そうだな。最近ハードな本ばっかり読んでるから、ペーパーバックの娯楽ものが読みたいなと思ってて。 "Declare" ISBN:0380798360 米…

『ホテル・ルワンダ』日本公開決定

やった! 「『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会」のみなさま、おめでとうございます&ありがとうございます!

キーワード『利己的な遺伝子』

リチャード・ドーキンス著。我々は遺伝子という名の利己的な存在を生き残らせるべく盲目的にプログラムされたロボットなのだ遺伝子は、マスター・プログラマーであり、自分が生き延びるためにプログラムを組む。 個体というものは、その全遺伝子を、後の世代…

"Capote" トレイラー

フィリップ・シーモア・ホフマン=カポーティ。ホフマンみるのも久しぶりだな。

"Balls of Fire: Bees carefully cook invaders to death"

さらにインテリジェント・デザインの証拠が! (Boing Boingより。)

American Citizen, Former U.S. Marine and Son of Infamous Warlord Could Be Pivotal

Hotwiredで記事になっていた(参照)、Kevin Sites in the Hot Zoneが更新されている。 最初の取材地はソマリア。アイディード将軍の息子フセイン・アイディードはアメリカに政治難民として渡ったあと、海兵隊に入隊。湾岸戦争に従軍後、ソマリアでの「希望…

 「進化論はまだ証明されていない」

しかし「進化論はまだ証明されていない」ってのもなんだなかなあ。遺伝子はまだ発見されてないのかもな。たぶんなんらかの自己複製子の出現から人類の誕生まで目の前でもう一回繰り返さないと証明したことにならないんだぜ。 ID論は進化論のメイングラウンド…

ルワンダ史第2回

アップした。 ところでwikipediaのルワンダ紛争の項目にははっきりした間違いがあるから、訂正しないと。独立のときはすでにフツが支配権を握っていて、1973年のクーデターを起こしたのもフツ。それに、独立後のツチの反政府運動とRPFは直接の関係はない。1…

ウラジーミル・ソローキン『青脂』

気が滅入ったときにはこのページに立ち返るよ。あらすじだけでこんなに楽しめていいのだろうか。

「反進化論」米で台頭 渡辺久義・京大名誉教授に聞く

うわあ。 でもこういう人を批判するときは「文系/理系」ではなく別のカテゴリーを使ってほしいよ。どういうカテゴリーかは言わないが。 ところで、ID論の批判に反証可能性が持ち出されることが多いが、むしろ以下の部分のほうが問題だと思う。 長年、科学の…

 ルワンダ史

ついにはじまっちゃいましたよ。自分としては完璧に納得いったとは言えないことを書いてしまったな。いろいろ不満はあるがしょうがない。植民地時代以降になればずっと確信を持って書けるから我慢だ。 ところでハム族云々の話だが、これはアーリア人とインド…

 Google 訴えられる

やっぱり訴えられたよ。 Google PrintのPublisher ProgramのほうはAmazon.comのSearch Insideとほとんど同じなんで問題にしていない。Library Projectが焦点のようだ。著作権者の頭越しに取り引きした形になってるので。 Authors Guild側の主張はここを参照…

 くびだ、ジーヴス

検索サイトのAsk Jeevesのトレードマークとなっているジーヴスがくびだそうだ。一年前ぐらいにダイエットと日焼けで外見をアメリカナイズ(参照)したようだが、肉体改造も功を奏さなかった。いつくびになるかは決まっていない。ジーヴスはP.G.ウッドハウス…

 越智道雄氏は……

このあいだ本屋でマフムード・マムダーニ『アメリカン・ジハード』ISBN:4000220306けびっくりした。マムダーニはウガンダ出身のインド系アフリカ人で現在はコロンビア大学政治学教授。奥さんは映画監督のミラ・ナイール。*1なんでびっくりしたかというと、ち…

ルワンダでベルギー人カトリック司祭が拘束、法廷に

フツ至上主義者の新聞『カングラ』の記事を司祭が編集する雑誌に載せ、ジェノサイドを扇動したという告発。本人はレビュー目的だったと否定している。民衆法廷ガチャチャ*1で外国人が裁かれるのは初めて。でも第一カテゴリーに含まれるから、ルワンダ国内の…

PMFがカトリーナの被災地に登場

ハリケーン・カトリーナの被災地で、企業の依頼を受けた民間軍事会社が略奪防止のため*1警備にあたっているとのこと。ブラックウォーターが150名、アーマーグループが50名など。例によってピーター・W・シンガーにお呼びがかかり、普通の警備会社があるのに…

『モブツ −ザイールの王−』

ここの真ん中あたり。ううむ、なんとかして見たいなあ。Amazon.co.ukでしか売ってない上に20ポンドもしやがるな。

ロバート・アルトマン『ロング・グッドバイ』asin:B000A0D8Y0

面白かった。チャンドラーの原作から設定の骨組みだけいただいて自由に料理している。舞台も60年代頃に移されているぐらいだし。マーロウの飼っている猫、隣に住んでいるヒッピー女たち、大酒飲みの老作家というロジャー・ウェイドの人物造型など、原作にな…

『キリンヤガ』はどうなの?

アフリカとSFってことでマイク・レズニック『キリンヤガ』ISBN:415011272X?って聞かれたけど……。自分『キリンヤガ』嫌いなんだよな。そもそも設定*1からして嫌ったらしいし。特に連作短編中最高と評価される「空にふれた少女」なんか、主人公が最後にする偽…

Ideology in arms: The emergence of Darfur's Janjaweed

Human Rights Watchでダルフールに関するレポートを書いているJulie Flintと難民支援“産業”に対する苛烈な批判者として知られるAlex de Waal(経歴)の共著"Darfur: A Short History of a Long War"(9月出版?)からの抜粋。 ダルフールのジェノサイドに対…