『キリンヤガ』はどうなの?

アフリカとSFってことでマイク・レズニック『キリンヤガ』ISBN:415011272X?って聞かれたけど……。自分『キリンヤガ』嫌いなんだよな。そもそも設定*1からして嫌ったらしいし。特に連作短編中最高と評価される「空にふれた少女」なんか、主人公が最後にする偽善的な独白に腹が立ったあまり本を壁に投げた。しかし、ネットでざっと検索すると絶賛の嵐なんだよなあ。自分が気難しいだけなのか。結局のところ最後まで読んだわけだし、レズニックに筆力はあるのだろうが。後半は主人公の敵のマサイ族を応援。
確認のためにパラパラ読もうと思ったが本がなかった。今読むと違う感想かもしれん。

*1:テラフォーミングした小惑星ケニアのキクユ族のユートピアを建設。そこで望んだキクユ族が伝統に従った生活を営む。主人公はケンブリッジやらイェールやら出たキクユ族で、テラフォーミングのコンピュータを操作するなどしてユートピアの維持に務める。主人公はこのユートピアの人工性を知る特権的立場にあり、それがまた偽善的。