SF

ルーディ・ラッカー

ラッカーはキーワードないのか。チャールズ・ストロスさえあるのに・・・。そろそろはてな市民になったはずだから6月中にちょっとずつ書こう。

 ルーディ・ラッカー『時空の支配者』

映画化ッ? しかも監督:ミシェル・ゴンドリー、主演:ジャック・ブラックだと!? なんなんだこのファンタジー企画は、もてなしがよすぎますぞ!! んまあ冷静になると、『ソフトウェア』も映画化するといってメビウスシド・ミードがデザインしたりしてたのが結…

 シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』

なんとなく僕のカテゴリーの中でブラッドベリとスタージョンはひとまとまりになってて。で、ブラッドベリはそれほど好みでないし、スタージョンも「まあチャンスがあったらな」ぐらいに考えていた。その後『ふたりジャネット』は出てすぐ買い、面白かったし…

 "Random Acts of Senseless Violence"

遂に読んだ。 前に書いたとおり本作は、『アンネの日記』に目配せした(ヒロインは日記にAnneと名付け語りかける)12歳の少女ローラの日記という形式をとっている。ドライコシリーズの時系列ではもっとも初期に位置する作品であり、社会崩壊が臨界点に到達し…

《アッチェレランド》 チャールズ・ストロス

向こうでハードカバーが出るのは2005年7月予定とのこと。そんなに待てないよ。あんまグズグズしてると《特異点》を過ぎるぞ。

 これから読むSF

うおっ、SF日記アンテナから人がけっこう来てるんですね。じゃあSFの話でも。 去年あたりからSFを英語で読み出して、最近は小説はSFしか読んでないや・・・。いま積読になってるのは RUDY RUCKER, "SEEK!" RUDY RUCKER, "GNARL!" RUDY RUCKER, "Saucer Wisdo…

チャールズ・ストロス

スラドの"The Zenith Angle"の書評を書いてた人はSF作家だった。リンクをたどってインタビューや本人サイトを見る。 電子商取引のドットコム企業(リンク)の元ハッカー。LinuxやPerlの記事を雑誌に書いており、薬剤師としての資格も持ってる。作風はブルー…

"The Zenith Angle"

読み終わった。まずあらすじから。 Derek "Van" Vandeveerは若きコンピューター・サイエンティストでウィザード級ハッカー。通信系大手Mondialeの研究開発部門のトップとして高給を得ている。妻のDottieは天体物理学者で研究所勤務。DottieとはMITの学部時代…

 "A Scanner Darkly"(『暗闇のスキャナー』)

ヒロインはウィノナ・ライダーらしい。オウシット。 他に決まった共演者はロバート・ダウニーJr、ウディ・ハレルソン、ロリー・コクレイン。ハレルソンが一番マッチョっぽいの担当だろうからラックマンかジェリー・フェイビン役で、ダウニーがチャールズ・フ…

 Bruce Sterling "The Zenith Angle" ISBN:0345460618

スターリング到着。初めてリアルタイムで彼の小説を読むことができるぜ。期待を裏切らないでくれよ・・・スラド本家に記事があった(未読)。

 『犬は勘定に入れません』

そうか、タイトルはジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』(原題:"Three Men in a Boat : To Say Nothing of the Dog")からか。OKだ。どちらも笑い話で系統は同じ。それに後者はもうパブリック・ドメイン入りしてることだしな。しかし『世界の中…

小説の映画化

かつてコンスタンティン・コスタ=ガブラス監督(『Z』は名作だ!)、ハーラン・エリスン脚本でスピンラッド"Bug Jack Barron"を映画化するヒッピーファンタジーとしか思えない企画があったという。もちろん完成には至らず。 だから『暗闇のスキャナー』映…

『塵クジラの海』 ISBN:4150203539

なんで今ごろ出されるか理解に苦しむ上につまらない。スターリングはよく小説が下手だと叩かれるが、僕個人は別にそう思っていなかった。でもこの作品については認めざるを得ない。文句なしに下手だ。 主人公は40代前半のいわばロマン派的麻薬中毒者なのだが…

インタビュー - ニール・スティーブンスン

長い。主な話は『クリプトノミコン』の前日譚の"Baroque Cycle"について。その第2作の"Confusion"はニュートンとライプニッツの微分の発明についての優先権争い、近代銀行システムの誕生、ニュートンと宗教・錬金術の関係など面白そうな題材を扱ってるとのこ…

"Pattern Recognition" ISBN:0425192938

ネタバレ注意。だいぶ前に読んだけど、正直がっかりだ。ギブスンが現在を描いた初の作品として期待していたんだが・・・ 作品の執筆は以前から始めていたが、完成は9/11以降のはず。それであの結論とはアンマリじゃないか? ほとんど反動的といってもい…

”Bug Jack Barron” マイケル・ムアコックによるあとがき(抄訳)

1967年8月、ペンシルヴァニア州ミルフォード、デーモン・ナイトのゴシック風邸宅(『サイコ』の舞台と瓜二つ)。私は作家会議に出席中。私が出席した最初で最後の創作ワークショップで、〈ニュー・ワールズ〉誌と、その後〈ニュー・ウェーブ〉と称されるも…