シオドア・スタージョン『輝く断片』ISBN:4309621864

おもしろすぎて一気に読み終えてしまった。もったいない。今までの短編集の中で一番作品の平均点が高いと思った。でも、あいかわらずオチは唐突な短編が多い。「ミドリザルとの情事」は「メタファーかと思ったらメタファーじゃなかった!」ってオチ?
しかし帯の「おれやる、全部やる…。」を読んで、「いやあ全部か……。やっぱディッシュに3Pを持ちかける男は違うな。全部ってどこまでなんだろうな? 順番間違えると全部できないぞ」と思ったことを話したら変態扱いだった。
そういや話はかわるけど、同作品中の「うーん、アンクル(政府)はおまえにゃ用はないな」はスタージョン自身が経験したことだよな。
あとがき読んだら、晶文社からも若島正編の短編集第2弾が出る予定らしい。ディレーニイが"The Complete Stories of Theodore Sturgeon Volume II"の序文で「政治的な悪の働きに関する巧みな分析」と激賞していた「英雄コステロ氏」の収録を期待。