Invading Somalia is no recipe for stability

ソマリアの紛争について書いているFinancial Timesの社説。ほとんど付け加えることはない。すごく乱暴に短くまとめるとこんな感じか。

イスラム法廷連合は十数年以来初めてソマリアに秩序に近いものをもたらしたが、あの国の状況を考えれば驚くべき達成といえる。かなり暴力的な側面もあったが、シャリーアはおおかた受け入れられていた。
他方、暫定政府は能力らしい能力を今まで一度も示してこなかった。エチオピア軍の力を借りて、イスラム法廷連合の撃退に成功したが、これまでの実績を見るかぎり治安を回復する力があるとは思えない。暫定政府はここでもエチオピアの力を借りるかもしれないが、それはそれでソマリ人を敵対勢力へと結集しかねない。
アフガニスタンタリバン登場時と展開が似ているように見えるため、アメリカは対抗勢力のバックアップをした。だが失敗時の帰結については十分に考えていないように思われる。ジハディストが乗り込んでくる状況があるとすれば、それはこれからである。
結論はこうだ。


The future looks bleak unless an understanding is reached between the Islamists and the transitional government, with Ethiopian troops replaced by some stabilising force. That probably has to come from the United Nations, in conjunction with the African Union. Neither organisation has covered itself in glory recently, in Sudan or Somalia, and both are overstretched. But the price of failure in the Horn of Africa will be high indeed.
いや、暫定政府が驚くほどの有能さをみせて仕事をしてくれれば、それに越したことはないんだが、エチオピアに近すぎてソマリ人のあいだで信頼性を失っているという懸念がある。はっきりいえば傀儡にしか見えない。