トルコとクルド人のあいだで緊張高まる

先月あたりから断続的に報道されていたが、トルコとイラク北部のクルド人のあいだで衝突の危険が高まっている。
トルコがテロ組織認定しているクルド人労働党PKK)が、イラク北部のクルド人地域にキャンプを構え、トルコ領内にゲリラ的攻撃を仕掛けている。先月からこの勢いが加速した。アルジャジーラこの記事によれば、7月後半の2週間で16人のトルコ治安部隊が殺害されている。
トルコ側はイスラエルレバノンに侵攻したのと同じロジックでイラク国内へ侵攻の権利を主張していた。7月28日にトルコはごく小規模の部隊(約200人)でイラク領内に侵入している。PKK側のトルコ領内での活動も増大しており、トルコ軍のトップにタカ派の将軍が就いたため、この緊張がエスカレーションする可能性は高い。
PKKイラク国内のクルド人政党(クルド民主党クルド愛国同盟)との関係は不明。前者が後者からどの程度の是認を受けているかわからない。
これまでの展開はCounterterrorism Blogを参照した。