〈特異点〉wiki

チャールズ・ストロスによる〈特異点〉に関するwiki。やたらエフェクトの凝ったwikiだな。
特異点〉(Singularity)は1980年代にSF作家/数学者のヴァーナー・ヴィンジによって提唱されたコンセプト。数学や物理の特異点と区別するためにTechnological Singularityとも呼ばれる。
特異点〉とは、テクノロジーの幾何級数的進歩により、現今の人類では理解も予測もできない段階へ世界が到達する時点をさす。ヴィンジ自身の言をひけば「30年以内に、われわれは人間を超えた知性を生み出す技術的手段を得る。その後ほどなく、人類の時代は終わる」。このコンセプトは未来学者、SF作家に人気を博し、ムーアの法則を都合よく取り込んだりして、様々に発展させられた。
具体的にどのように〈特異点〉に到達するかは、AI説、ネットワーク知性説、アップロード説、ナノテク説、遺伝子改変したポストヒューマン説などいろいろな説がある。詳しくはWikipediaの項目を参照のこと。またヴィンジの元記事はこちら
この話に関して、自分はSF作家ケン・マクラウドの"the Rapture for nerds"という評*1が的確だと思うけど、今のSF界では人気のある主題みたいだ。自分が読む種類のSFのからは外れているけど、たまたま読んだISBN:4150111685(ネタバレ注意)は今考えると〈特異点〉ものだった。
追記。偶然「注目URL」で関連ニュースが取り上げられていた。まさにこれ。

*1:端的にいえば、ナードの願望充足的ファンタジー。「ビームしておくれ、ふるさとへ」だ。