オーラル

Legs McNeil編の2作。どちらも編集者の解説やコメント*1はまったくなく、当事者本人と周辺の人々の言葉の引用に次ぐ引用から構成されるスタイルとのこと。そして、どちらも相当面白そうだ。

共編者はGillian McCain。タイトル通りパンク(ただしNYパンク)について。AmazonSearch Insideで、どういった内容とスタイルかある程度目にすることができる。Legs McNeilは"Punk"という用語を考え出した当人であるということで、この仕事にうってつけといえよう。非常に評価が高く、この分野の決定版的作品らしいが、邦訳はないのかな?

共編者はJennifer OsborneとPeter Pavia。こっちはポルノ映画業界。50年代のポルノ映画の揺籃期から『ディープ・スロート』、トレイシー・ローズ事件を経て90年代後期の“セレブリティ・ポルノ”までを扱う。『ブギーナイツ』をみて以来この辺の事情は気になっていたので、こちらも興味深々の内容。

*1:巻末に簡単な人物紹介ぐらいはあるらしい。