村上春樹未読

内田樹氏の『アフターダーク』の感想。なんかチェスタトンの『木曜の男』みたいな結論だが*1、正直イライラさせられるな。しかし村上春樹読んだことないからでかい口は叩けない。
いや、一応読んでおかなきゃとは思ってた。そこで、何から読めばいいのかな?と思ってネットで検索したら『1973年のピンボール』の紹介かなにかで「ベッドの両側に双子の女の子をはべらせ、コルトレーンか何かを聴きながらカントを引用したりする話」(うろおぼえ)とあった。友だちに問いただしたら「だいたいそれであってる」という返事だったので、読むのをやめにしてしまった。もちろん小説の楽しみを上のようなあらすじで判断できるわけもないが、村上春樹にはそういう低めに放ったスノビズムというか固有名の白々しさを感じて手が伸びない。
しかし外国でもけっこう読まれてるって聞くし、当たり前だが読んでみないとわからんよなあ。最近読んでかなり面白かった小説の著者(下参照)もSFノベルベスト10に『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』をあげていたし。

*1:山形浩生氏の書評はここ。自分が『木曜の男』を読んだときは結論には感動というか呆然とした。