『戦争における「人殺し」の心理学』

読んでるよ。心理学的にはちょっと古さと懐かしさを感じさせるような記述が多いね。一世代前ぐらいの。しかし面白い。引用される軍人・兵士の談話や戦争の逸話だけでも満足だ。
ところで、謝辞(この謝辞がまた素晴らしいんだが)の

そして不屈のわが同志、ハロルド・シールとエラントゥ・ヴィオヴォイドに感謝したい。

エラントゥ・ヴィオヴォイドってどこの国の名前だろう? Elantu Viovoide? 東欧あたりか? Voivodならスラヴ系だが、人の名前につくものかな? ドラキュラもVoivod of Wallachiaだったよね。viovodeだとgoogleでドラキュラ関係が引っかかるけど……
追記。
具体的な事実の論述のところは非常に面白いけど、「人間の本質とは? 戦争の本質とは?」みたいな話になると、とたんに古くさい説教になるな。とくに生物学関係は大分モデルが古いような。しかし

ギリシア都市国家間の戦争は「アメリカン・フットボールの試合より大して危険ではなかった」とハーバードのアーサー・ノック教授は好んで言っていたそうだ。

こりゃないだろ。アーサー・ノックはペロポンネソス戦争(のスキオネあたり)に出てから言え。