ダルフールの展開

国際的介入の展望を書いたけど、自分で書いておきながら何をいわんとしてるかわかりにくいな。つまりこういうことです(最初からこう書いてソースで補強すればよかったのか)──

  1. 国連、あるいはNATOの懲罰的介入、強制行動はない。
  2. 平和維持にせよ、人道活動支援にせよ、国連部隊を派遣して効果的な活動をするためには、スーダン政府の認可が不可欠になる。
  3. それにはスーダン政府と反抗勢力の和平協定をまとめる必要がある。
    • この和平交渉に内在する問題点がある。
    • スーダン政府が南北スーダンの場合のようなCPAスタイルの和平協定を結ぶインセンティヴはあまりない。
    • 諸外国や国際機関はスーダン政府に十分なプレッシャーをかけていない。
  4. 現時点の外交努力(や報道)には、懲罰的レトリックと和平協調のレトリックが混在しており、どちらの路線にとっても有益ではない。

あと、ダルフール問題をスーダン全体の危機として捉え、CPA(包括的和平合意)履行の遅れ(参照)や東スーダン危機(参照1参照2)を挙げて、現スーダン政府にスーダンのcenter-periphery問題を解決する能力があるのかという議論もあるが、そう論じたら答えは決まってるし……