ウガンダの独裁者(たち?)

ウガンダの独裁者、ボクシング元ヘビー級チャンピオンであり、人喰い大統領の異名を持つイディ・アミンの映画が作られるらしい(BBCより)。
映画はアミンの伝記風小説"The Last King of Scotland"……って翻訳出てる!!(ISBN:4105900102) いやあ、これ全然売れてないんじゃないの? 新潮社クレスト・ブックスの読者層から完璧に外れてるもん。自分も同シリーズには縁がなさそうなので全然チェックしてなかったよ。なんでもアミンはスコットランドになぜか並々ならぬ関心を示し、子どもにスコットランド系の名前を付けた上、キルトを身にまとってサウジでの葬式に出席、果てはスコットランド王を自称していたという。
で、映画はその小説をもとにしてウガンダの映画会社が作っているが、ウガンダの映画俳優の他にハリウッドスターも出ている(IMDb参照)。『ゴースト・ドッグ』のフォレスト・ウィテカーがアミン!とのことだ。

次はヨウェリ・ムセヴェニがウガンダ独立後3人目の独裁者となるのでは?という話(BBCSalonなど)。
1995年に発布されたウガンダ憲法は大統領の任期を最大2期に定めているが、ムセヴェニは今月に憲法を改正して今度の大統領選にも出馬できるようになった。しかし同時に、ムセヴェニは今月末に予定されている複数政党制に戻るかどうかの国民投票では"Yes"に投票しろとキャンペーンをしているらしい。ただ、これは援助諸国の目を欺くためで、実際は大統領の支持者が反対の票を入れろと運動しているとBBCには書かれている。
ムセヴェニは『ジェノサイドの丘』では非常に賢明な政治家として描かれていたが、これからどうなるんだろうな。