岩波文庫が熱い

ある時期を境に岩波文庫を熱心にチェックしなくなったけど、最近のラインナップはすばらしい。

新訳! カレル・ゼマン上映に伴っての翻訳だったのか?

これも新訳だ! 「ミクロメガス」などの初期コントも収録、旧版の2倍ぐらいの厚さになっている。

著者のことは寡聞にして知らなかったが(なんとキーワードがある)、以下の紹介文を目にしたら『カタロニア讃歌』ファンの自分としては読まずにはいられないよ。


スペイン内戦の勃発に強い衝撃を受けたヴィットリーニ(1908―66)は,反フランコの活動に身を投じ,本書を執筆,ファシズム当局の弾圧に脅かされながらも版を重ね,来るべきレジスタンスの精神的基盤を作り上げていった.パヴェーゼ『故郷』とともにイタリアネオレアリズモ文学の祖と呼ばれる作者の代表作.
他にもメルヴィル『ビリー・バッド』の重版再開や、恒例となっている春のリクエスト復刊でトゥキュディデス『戦史』が選ばれたことも個人的にはうれしい。