ジャレド・ダイヤモンドの新作"Collapse"はダメらしい

本

山形浩生広報部より。
Future Punditのエントリを読んだ限り、確かにダメそうだ。文中の"uncontextualized trivia about environmental disaster"というのがピッタリな感じ。たまたま感想見たブログや大手サイト（Slateとか）は軒並み否定的評価だな。
メモ：ダイヤモンド本人によるNew York Timesへの寄稿。
つまり、

  1. 環境危機により絶滅した文明がある。
  2. 現在のアメリカにも環境危機による危険が迫っている。
  3. それに対処するためにエコロジーな政策と活動が必要だ。

みたいな感じなのか。で、それぞれ簡単な批判として

  1. あるよ。でも別の原因で絶滅した文明もたくさんある。
  2. （１）が正しいとしても、現在に対して同じように当てはめていいの？
  3. （１）、（２）が正しかったら、そんなんで防げんの？

ってことか。
つまり、それぞれはありふれた議論なので、相当緊密に噛み合ってないと新奇性はないのに、その辺が適当なんでただのＰＣ話になってると。