ウィル・セルフ?

方々で既に話題になってるけど、『願い星、叶い星』巻末、奇想コレクション今後の予定の話。スタージョン*1、イーガン、デイヴィッドスンには当然の期待をしているが、ウィル・セルフって何者なんだ? 紹介の短文「壁の中のコカイン、害虫との共同生活、女性恐怖症者が飼う巨人、刑務所の創作教室……」に興味をそそられ、調べてみた。
日本語で単行本になっているのは『コック&ブル』ISBN:4560045801。短編は柴田元幸『夜の姉妹団』ISBN:4022642726「北ロンドン死者の書」ぐらいか。
半公式サイトのようなものはあった。The New York Times Book Reviewによればウィル・セルフは「大胆不敵な諷刺家であり、現代の神経症を彩る語彙に風変わりな熟達をみせている」("a defiant satirist with a peculiar mastery of the vocabulary of modern neurosis")とのこと。影響の伺える作家としてバロウズ、バラード、スウィフト。マーティン・エイミスに私淑。ざっと見た感じなんとなくパラニューク風の印象。ただしイギリス人なので爆発しない。短編集は"Tough, Tough Toys for Tough, Tough Boys"の全訳? それとも独自編集になるのか? 上のサイトから読めるものをもうちょっと読んでみよう。

*1:そういえば『スタージョンは健在なり』が『時間のかかる彫刻』とタイトルを変え復刊らしい。