イスラエル・ロビーについてのパブリック・ディベート開催
ここでちょっとだけ触れた論文が引き金になって、毒々しい罵倒と(それなりに)白熱した議論を呼び起こしているイスラエル・ロビーについてのディベートが行われる。論文の簡約版を掲載したLondon Review of Booksが主催。参加者がすごすぎる。
- シュロモ・ベン=アミ:バラク政権のイスラエル外相。キャンプデーヴィッド和平交渉に参加。
- マーティン・インディク:AIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)の調査部主任>中東問題では一番影響力があるとされるシンクタンクWashington Institute for Near East Policyの創設者>クリントン政権下でクリストファー国務長官の中東和平チームに参加。
- デニス・ロス:外交官。クリントン政権下で中東和平プロセスの立案・推進に枢要な役割を果たす。
- トニー・ジャット:歴史学教授。最近『戦後:1945年以後のヨーロッパ』ASIN:0143037757もない自信がみなぎったタイトルの本を出版し、好評を博す。イスラエルには批判的で(参照)、自虐的ユダヤ人と罵倒されている。
- ラシード・ハリディ:中東学者。コロンビア大学のエドワード・サイード特別教授。パレスチナについての著作が多数ある。
- ジョン・ミアシャイマー:イスラエル・ロビー論文の共著者。国際関係論の学者。
ごく大雑把にいって、前3人がイスラエル寄り、後ろ3人が反イスラエル(あるいは中立)。ミアシャイマーは訳した講演を読むとそれほど鋭くみえないが、論戦ではめっぽう強いとの噂なので楽しみだ。たぶんLondon Review of Booksにディベート内容は載るだろう。