"The Assassins' Gate: America in Iraq"ISBN:0374299633

各所の書評で取り上げられていたGeorge Packer"The Assassins' Gate: America in Iraq"を、Amazonで予約注文した。ところが10/17に発送されるはずが、まだ来ない。Amazonの予約注文は後回しにされるという噂を聞いたけどそれなのかな……。
ロバート・フィスクの"The Great War for Civilisation"ISBN:184115007Xかと思ったが、ページ数を見て断念。1328ページ……

あと何個か読んだが、ブクマにあったのはこれだけだった。
ジョージ・パッカーはニューヨーカーのスタッフライターで、タカ派のリベラル。ブッシュ支持ではまったく無かったが、イラク戦争参戦は支持した。つまりネオコン的?な民主化大義というものを信じていたわけだが、その理由は主にイラク人亡命者カナン・カミヤに共鳴したためだったようだ。このへんは書評では詳しくはわからない。
ただ、パッカーは単にアマチュア政治理論家というだけでなく、卓越したレポーターでもあり、フセイン政権崩壊後のイラクに実際に行く。またリチャード・パールからチャラビ周辺のイラク人亡命者社会の面々、市井のイラク人ら、幅広い対象にインタビューし、最終的にはイラクについての姿勢を考え直すに至る。特にバグダッド占領後の展望がまるでなかった点をブッシュ政権の「犯罪的怠慢」だと厳しく批判しているようだ。まあ、この辺の話は他のブッシュ批判本でも触れられている話だが。
自分が読んだブッシュ関係の本はジェームズ・マン『ウルカヌスの群像』とセイモア・ハーシュアメリカの秘密戦争』の2冊だけ。前者は『ベスト&ブライテスト』を再読したあと、レーガン時代を扱った同種の本がないか探していて見つけた。