レイモンド・チャンドラー『長いお別れ』ISBN:4150704511

ついに読んだよ。チャンドラーは前に短編から入ろうとして挫折して以来の再挑戦。
うーん、けっしてつまらなくはなかったが、やっぱり乗れなかった。チャンドラーは章の終わりごとに警句じみた一文をひねり出そうとするのはやめたほうがいいんじゃないか。全体として、一人称にもかかわらず読み手のほうをチラチラ窺っているような作り物めいた語り口が鼻についた。
……いや、こうやって文章にするとけなしすぎな評価だな。読んでる間はそれなりに楽しかったんだが。