Book Baton

奈々子さん(id:hisamura75)に頼みこんでもらいましたよ。下では考えながら楽しい時間が過ごせるとか書いているが、これはこれで悩みが尽きず。

持っている本の冊数

2000〜3000冊ぐらい。
かつては抗しがたい欲望に駆られて読みそうもない本も相当買っていたが、最近は落ち着いてきた、と思う。前は古本屋を見かけたら何を措いても入らずにはいられなかったのに、こないだのウォーキングのときは我慢できたしな。

今読みかけの本 or 読もうと思っている本

20世紀に行われたいくつものジェノサイド(トルコでのアルメニア人虐殺、ナチスドイツ、カンボジアクメール・ルージュイラクでのクルド人虐殺、旧ユーゴスラビアルワンダ)の簡にして要をえた経過と、アメリカの対応を膨大な資料を参照して詳述した本。以上に加えて、ジェノサイドという言葉を発明し、ジェノサイド条約の制定に尽力したラファエル・レムキンについてもかなりの紙幅が割かれている。全米批評家協会賞、ピューリッツァー賞などを受賞。
今80%ぐらい読み終わったけど、これはいい本だ。アメリカのジェノサイドに対する反応(またそのさいの理由付け、否認の形式も)が終始一貫していたのがわかる。しかし、そうなるとダルフールは……

最後に買った本(既読、未読問わず)

丹波蝙也斎の笑みとちゅぱちゅぱ。しかし第一試合が終わったらどうなるんだろ。

これと同作者の『魔界の紋章』が〈エルリック・サーガ〉に影響を与えたというのを読んだのが中学生のときだったな。

スタージョン祭り。

俺には合わないよって言われそうだけども。

  • Thomas M. Disch,"Camp Concentration"

"334"は途中で止まっている。連作短編という形式だったのだが、3つ目の話に入りこめず。

  • Neal Stephenson,"The Diamond Age"

id:flurryさんのおすすめに従い買ったぜ。

特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)

「おまえの今日はいつまで続くんだ? 早く書け」って怒られた。今精神的に低調なもので。青春の書ってことで選んでみたよ。

今読むとやっぱ憫笑なしには読めないし、後半の宗教的解決ははじめて読んだ中学生のときですら同意できなかったけど、自分の読書歴に圧倒的な影響を及ぼしたことは否定できない。これを読む前はほとんど本は読んでなかったしわけだし。ここからニーチェドストエフスキーカミュなどに進んでいった。ウィリアム・ブレイクやT.S.エリオットについて知ったのもこの本のおかげだしな。

ニーチェは全集買って、ほとんど全部読んだぐらい入れ込んでいた。しかし、この間読み返そうと思って手に取ったが、拒否反応が出て読めなかった。


モリー、僕は本当に君が好きなんだ、僕の気持ちはいつまでも変わらないよ! 僕なりに……僕の流儀で」
僕の流儀、それはたいしたしろものではなかった。とにかくモリーの肉体はすばらしかった。大いに未練があった。だけど僕は幻想への忌まわしい好みを持ち合わせていたのだ。多分僕の生ばかりとも言い切れまい、人生は幻想とともにとどまることを強いる場合が多いのだ。
「うれしいわ、フェルディナン」彼女は僕を慰めるのだった。「あたしのことを心配しないで……あなたは言ってみれば病気なのよ……いつももっと何かを知りたいという望みで!……そうなのよ……結局、それがあなたの道なのだわ……遠くへ、たったひとり……いちばん遠くまで行くのは、孤独な旅人なんだわ……じゃ、もうすぐ言っておしまいになるの?」
「うん、フランスで学校を出るよ、そしたらまたもどってくるよ」
あつかましくも言ってのけた。
「いいえ、フェルディナン、あなたはもうもどってこないわ……それにあたしももうここにはいないわ……」
騙されるような女ではなかったのだ。

詩からもひとつ。詩はよくわからないし、大して数も読んでもいないけど、エリオットは折りにふれて読み返すので好きなんだろうな多分。


My feet are at Moorgate, and my heart
Under my feet. After the event
He wept. He promised "a new start".
I made no comment. What should I resent?


On Margate Sands.
I can connect
Nothing with Nothing.
The broken fingernails of dirty hands.

オーウェルはなにをあげるか迷うなあ。『1984年』でもいいし、エッセイにもすばらしいのがいくつもあるし……。だが1つ選ぶならこれだろう。
ところでオーウェルの下手糞な詩は最高だと思う。


きみの骨が枯れぬうちに
きみの名も行為も忘れられた
きみを殺した嘘は
もっと深い嘘の下に埋められている


しかしぼくがきみの顔に見たものを
いかなる権力も奪うことはできない
その水晶の精神を
いかなる爆弾も砕くことはできない

次にまわす人5人まで

近い友人にまわすぜ。

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