ハワード・ブルックナー『バロウズ』

ウィリアム・バロウズドキュメンタリー映画。本人やギンズバーグテリー・サザーン、ジェイムズ・グラワーホルツ、ハーバート・ハンケなどへのインタビュー、会話を交え、生涯を振り返る。少年時代とニューヨーク時代がメイン。合間合間にバロウズ本人による自作の朗読が挟まれる。新事実を発見できるような映画ではないが、初めて目にする写真や映像(ブライオン・ガイシンの顔や「バンカー」内部)も多数あり、なかなか楽しめた。
収穫としては、バロウズ自身によって演じられる『裸のランチ』のベンウェイ医師の有名なルーチン*1バロウズの息子のアーネスト・ボーグナイン面(バロウズに全然似てない)、妻の死の原因を問われ「Ugly Spiritが……」と真顔で答えるバロウズが見られたこと。

*1:便所掃除のラバーカップで心臓マッサージをする例の話