精神的映画化

友だちがヘンリー・ミラー『マルーシの巨像』を買ったというので、映画『その男ゾルバ』を奨めておく。後者はいわば前者の精神的映画化*1とも言うべき作品で、舞台が両方ともギリシアだとか、ミラーとアンソニー・クインの顔の系統が近いとか以上のつながりがあるな! 他に精神的映画化の関係にある作品といって思い出すのは『キャッチ=22』と『M*A*S*H』。これなんか精神的に近すぎて「いや『M*A*S*H』、原作は『キャッチ=22』だよ。年代変えたせいで色々設定が原作と違うけど」とかいったら普通に騙されそうだ。

*1:ただしニコス・カザンザキスカザンツァキ)の原作は未読。同著者の『アシジの貧者』にはあまり関心しなかったような。