Jesus and Jihad(NYTimesへのリンク)

キリスト教ファンダメンタリスト小説『レフト・ビハインド』のベストセラーを受けてのコラム。『レフト・ビハインド』については風野さんの書評が詳しい。
この『レフト・ビハインド』、コラムによれば全世界で6000万部(!)以上売れているらしい(5000万部って記事は確認した)。公式サイトを見ると、全14巻の予定で12巻まで出ており、子ども向けバージョン、グラフィックノベルスピンオフなど幅広く展開中。
上の書評で風野さんは「で、非キリスト教徒はどうなったの?」と疑問を呈している。その答えは──「再臨したジーザスによって地獄に投げこまれる」。この小説は「世界の終末が今聖書に書かれているとおり起こったらどうなる?」という話で、タイムラインを見ればわかるように基本的には『ヨハネの黙示録』をなぞっているだけなので、なにが起こるかの基本ラインは最後まで決まっているわけだ。スペキュレーションを十分に展開する気もなければ、余地もない。
現時点の最新巻である12巻ではキリストが再臨し、非キリスト教徒を永遠の火に投げ込む。おそらく読者の興奮が最高潮に達しているところにNYタイムズニコラス・クリストフのコラム。しごく真っ当な疑念とリベラルな態度を固持しており、感動的ではあるけど、ちょっと真っ当にすぎるような気も。
ということで、基本的にはリベラルで(というより関わりたくないというのが本当だろう)宗教の話題とかを常日頃避けている自分がそういう態度をかなぐり捨て、内心の疑問を語ってみたいと思う。上のBBCの記事もそうだが、最近そういう出来事で躓くことが多いので。

クリストフはキリストが罪人を地獄に投げこむシーンを受けてこう書いている。

こうしたシーンは同時に終末にまつわる問題を提起する:友人、親類、隣人が地獄に投げこまれたあと、敬虔なファンダメンタリストたちが楽園の至福を心から楽しむ、そんなことが可能なのか?

(続く・・・と思ったが、個人的でとりとめのない話に終止することになったのでアップはとりやめました。中途半端で申し訳ない。)