いやあ

どうもモチベーションが下がって更新してなかった。RSSでニュースを大量に見るようになったのでネタには事欠かないのだが、書く気が湧かず。
「ワジリスタンにジャララッディン・ハッカニのネットワークがまだあるのか!」「ガーディアンにトニー・ジャット先生のプロフィールが載った。最近いろいろ攻撃されてるからなあ……」「『24』の製作者ってやっぱりそういうやつなのな。『デイリー・ショー』に対抗する右派のコメディをやるとか」「アメリカがイラクで頼りにしているシーア派政党が一番の親イランなんだが」「インフレ率年1600%! さすがのムガベもこれで終わりか」「国防総省特別計画室について調査報告が出たよ」「ソマリア暫定首相『ソマリランドなんてものはない』あーあ」「ロバート・パクストンがファシズム一般の分析本を書いてる」「ロバート・パクストンといえばモーリス・パポンが今日死んだ!」──等々
書き始めるまではたまにいくのだが、何時間もかける話じゃないかと思ってやめてしまう。そもそも文章を書くの好きじゃないし。もうちょっと日本のマスコミの国際報道が充実していたらやりようもあるが……。
まあ、適当にがんばります。

イタリア-クロアチアの歴史論争

イタリアとクロアチアのあいだで歴史解釈をめぐって論争が起こっている。
2月10日、第二次世界大戦ユーゴスラビアで殺害されたイタリア人を記念する式典で、イタリア大統領ジョルジョ・ナポリターノが次のような演説をした。
「大波のような憎しみと流血を求める怒り、そしてスラヴの拡大計画が[...]民族浄化という邪悪なかたちで表出した」「フォイベの非人間的残虐行為は前世紀の蛮行の1つである」「われわれは沈黙していてはならない。イデオロギー的偏見と政治的盲目が原因で、真実を否定し、あるいは無視しようと努めてきた責任をとらねばならない」──記事から引き出せる演説の内容は以上のようなものだった。加えてナポリターノはユーゴスラビアによって処刑されたダルマチアのイタリア人ファシスト知事にメダルを授与した。
これに対し12日、クロアチアの大統領スティペ・メシッチは「あからさまな人種差別、歴史修正主義、政治的報復政策*1」であるとして、激しくイタリアに抗議した。
13日、イタリアの首相と外相が論戦に加わった。イタリア首相ロマーノ・プローディはメシッチの「まったく正当化できない」発言に不快感を露わにした。外相は外務省次官のクロアチア訪問を延期し、イタリア駐在クロアチア大使を呼びだして説明を求めた。
イタリアはクロアチアEU加入問題をちらつかせるなどして、問題をさらに込み入ったものにしている。さらに欧州委員会のスポークスウーマンはクロアチア大統領の発言は「不適切」だったと発言する。ナポリターノの発言には言及しなかった。
この論争を理解するには「第二次世界大戦ユーゴスラビアで殺害されたイタリア人を記念する式典」「フォイベ」とは何なのかを知る必要がある。

*1:英語の翻訳ではrevanchismとなっており、これは失地奪還のための報復政策というニュアンスがあるが、メシッチの元々の発言にそういうニュアンスがあるかどうかはわからない。

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