『戦争報道の内幕』読み中だが……

それよりジョン・リードの『世界をゆるがした10日間』をなんとしても読まなくては。


 突然、我々は共通の衝動に駆られて起ち上がり、初めは口ごもりつつ、インターナショナルのなめらかな浮き立つような音調にやがて唱和していった。白髪混じりの老兵は子どものように泣いていた。巨大な歌声は広間をうねり、窓、ドアを揺るがし、静かな空へ舞い上がった。「戦争が終わった! 戦争が終わったんだ!」私のそばの若い労働者が叫んだ。彼の顔は輝いていた。革命歌が終わり、手持ち無沙汰な静けさのなかに立っていると、会場の奥の誰かが叫んだ。「同志たちよ! 自由のために死んだ同志たちを思い出そう!」そこでわれわれは、あのゆるやかで感傷的だが、いかにもロシア的で感動的、しかも堂々とした葬送行進曲を歌い出した。葬送行進曲は暗い大衆の魂そのものだった。大衆の代表はこの大広間に集まり、まだはっきりしない未来像のなかから新しいロシア──多分それ以上のもの──を作り上げているのだった。
……萌え死ぬ。

 ロシア大統領、中央集権を強化 首長の直接選挙廃止へ

”9月革命”とロシア紙イズベスチヤは見出しで報道。まあね、背が低い人にも「背の高さは?」って聞くし、マイナス成長という言葉もあるしな。


 プーチン大統領は学校テロ事件で「ロシアの脆弱(ぜいじゃく)さが明らかになった」と認め、「国家の安全に責任を持つ強い治安機関を設立する」と表明。情報機関の連邦保安局を中核に、外国での防諜(ぼうちょう)活動を担う連邦対外情報局との再統合を視野に入れている。90年代に分割された国家保安委員会(KGB)にも匹敵する機関を発足させ、テロ対策を一元化する方針だ。
 大統領はテロとの戦いについて「今後は強い治安機関に、予防措置を含めて対テロ全般を担わせる。我々を狙うテロリストは、外国の勢力を含めて全滅させねばならない」と、先制攻撃も辞さないとする強い決意を示した。
 選挙制度の変更については、チェチェン北オセチアを含む21共和国の大統領の直接選挙を廃止したうえ、プーチン大統領が指名する候補者を現地の議会が承認するとした。67の地方・州・自治管区の首長についても同様の方式がとられ、いずれも年内の実現を目指している。また、下院選挙でも、選挙区ごとの個人立候補を廃止し、政党のみの比例代表制とする方針を示した。
文句言う奴がほとんどいないってのがすごいなあ。権力が弱められる当人である北オセチアの隣のイングーシの大統領ジャジコフなんか「建設的かつ生産的である」だと*1。たとえ文句言っても腰が引けてる。

Aleksandr Y. Khinshtein and Konstantin F. Zatulin, appeared at a news conference to criticize the parliamentary proposal, though not, they emphasized, Mr. Putin himself.
ヒンシュタインとザトゥーリン(どちらも代議員)はニュース・カンファレンスで閣僚会議の提案を批判したが、両者ともプーチン氏個人を批判しているわけではないと強調した。 
しかしザトゥーリンはこのあとこう(id:fenestraeさんより)続けているわけだから健闘しているほうか。

*1:まあこいつはプーチンの傀儡という話だが。

 トルクメニスタン終身大統領サパルムラト・ニヤゾフ閣下(リンク)

”終身大統領”でググったら見つけた。

九十七歳まで生きた人はトルクメン人の始祖の「オグズハーン」の称号がもらえるとしている。

閣下は97歳まで生きる気マンマンだ!

 比類なきロシア(MSN-Mainichi)

魚蹴さんのロシアニュースを見て思い出しました。

一方、プーチン大統領を支持する若者団体「一緒に歩む人々」は7、8の両日、同紙など同政権やチェチェン攻撃に批判的な新聞に対し、「ウソの報道をしている」として、各社前で抗議ビラを配った。

団体の名前が秀逸に胡散臭すぎる。
あとロシアは大統領2期しか務められないはずなんですが、2期目のプーチンがどう出るのかも注目。終身大統領かなあ。